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その後、音を聞き付けてやってきた光忠に葉桜ちゃんをヒョイッと抱っこして落とし穴から出してもらう。
葉桜ちゃんは、所々に傷があった。
茜「怪我があるわ。
手入れをしに行きましょうか。」
燭台切「それが良いと思うよ。
僕は鶴さんを叱ってくるね。」
光忠から葉桜ちゃんを受け取り、そのまま鶴丸を探しに行く光忠を見送る。
そして手入れ部屋に行こうと思ったその時、葉桜ちゃんは私の服をクイクイと小さく引っ張った。
茜「？、どうしたの？」
葉桜「ていれ？」
茜「あ……」
葉桜ちゃんが本当に手入れを知らないという現実を突きつけられて、思わず眉を潜める。
すると、葉桜ちゃんは少し心配するような顔で私を見上げた。
葉桜「あるじ……？」
茜「あ、ご、ごめんね。
手入れっていうのは、資源とかを使って皆のお怪我を治す場所よ。」
葉桜「けが……？
…………はざくら、けがしてない。
だから、ていれしない。」
茜「駄〜目。
それじゃ痛いの治らないわよ？」
そう言ってみるも、葉桜ちゃんは一向に首を縦に振ろうとしない。
こちらも何度か説得はしてみたものの、葉桜ちゃんは譲らなかった。
茜「うーん……分かったわ。
でも、無理はしちゃ駄目よ？」
葉桜「う。」コクッ
あまり無理強いも良くないと思い、薬研に応急処置をしてもらって葉桜ちゃんは部屋に戻った。
薬研「……大将、ちょっと良いか？」
茜「何かしら？」
薬研「葉桜の事なんだが……。
痣とか打撲の跡とかみたいな怪我が、異常なまでに多かったんだ。
正直、あれだけの傷じゃ立つのもやっとってくらいなんじゃないか？」
茜「えっ！？」
どういう事……？
そんなに怪我をしてるなら、どうして手入れを拒むのかしら……。
受けたことが無くても、治したいという意思はあるはずなのに…。
茜「何か……手入れを受けられない理由でもあるのかしら…」
薬研「それは俺にも分からない。
けど、ありゃ手入れしないと駄目だ。
どれも相当深い傷だから、近いうちに支障が出始める可能性が高いからな。」
茜「そうね。なら、今から手入れを受けさせた方が良いわ。
ちょっと行ってくるわね。
ありがとう、薬研。」
薬研「大将の頼みだからな。
気にすんな。」
ニッと笑う薬研にお礼を言って、私は葉桜ちゃんの部屋へ向かった。
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ほのか - これって元ネタ学園ベビーシッターズですか?面白いです!これからも頑張ってください!! (2020年1月23日 18時) (
レス) id: 949a14dbde (このIDを非表示/違反報告)
十和 - 長谷部の幼い妹になりたい（鼻血） (2019年12月5日 22時) (レス) id: d84ad9f86b (このIDを非表示/違反報告)
紅キ霧雨 - さにわ(ツバサ)さん» おぉぉ……！ありがとうございます！感動していただけて何よりです！ (2019年1月20日 11時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
さにわ(ツバサ) - 間違えて二回言ってしまいましタ、すみまセヌ (2018年12月31日 0時) (レス) id: a910d54f26 (このIDを非表示/違反報告)
さにわ(ツバサ) - この作品をみたらラ、涙が出て来ましたナこれからも頑張って欲しいですなナ (2018年12月31日 0時) (レス) id: a910d54f26 (このIDを非表示/違反報告)
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