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茜「これはこっちで、これは…」
書類をあれこれ整理していた時、ポフンッという音と共にこんのすけが現れた。
こんのすけ「審神者様、少し宜しいですか？」
茜「大丈夫だけど……どうかしたの？」
こんのすけ「あれから、葉桜様は何ともありませんか？」
茜「え？」
何の事か分からずに首を傾げたが、受け取った書類に引っ掛かる単語があったことを思い出した。
茜「ねぇ、こんのすけ…。
葉桜ちゃんがブラック本丸出身って本当なの？」
そう問うと、こんのすけは言いにくそうな表情をしてからこくりと頷いた。
茜「聞きたくはないけど……葉桜ちゃんはどんな仕打ちをされたの…？」
こんのすけ「…………数々の暴言罵倒に、暴力は日常茶飯事、食事は一度も与えられた事がなく、手入れも受けさせてもらえず…………ッ…酷いときは、夜伽も……されていた、と…」
茜「っ……」
何て事を……！
こんのすけ「そんな葉桜様を、皆様は何度も助けようとしました。
長谷部様も、その一人です。」
茜「……」
こんのすけ「長谷部様は葉桜様を庇う代わりに、暴力を受けてきました。
夜伽も、同じです。
長谷部様は葉桜様に何も言わず、内緒で身代わりになっていたのですが…。
……葉桜様は知ってしまったんです。」
茜「自分の代わりに、長谷部が怪我を負っていることに……」
こんのすけ「…………はい。
……それから、葉桜様は全てを我慢するようになってしまいました。
どれだけ痛くても、辛くても……決して泣いたり弱音を吐いたりしませんでした。」
茜「どうして……」
ドゴォッ！！
茜「えっ！？」
突然、大きな物音が響き渡る。
茜「こんのすけ、話は後でっ！」
こんのすけ「わ、分かりました。」
私は慌てて音の出所を探す。
そこで、葉桜ちゃんの姿が無い事に気が付く。
刹那、ヒヤリと嫌な汗が伝った。
茜「葉桜ちゃん…？葉桜ちゃん！！
どこにいるの！？」
少し大きな声で呼び掛けると、すぐ近くから「あるじ」という声が聞こえた。
私はすぐに駆けつけて、庭にある不自然な巨大な穴を見つけた。
茜「葉桜ちゃん、そこにいるの！？」
穴を覗き込むと、そこにはこちらをボンヤリと見上げる葉桜ちゃんの姿。
これ……落とし穴？
…………………………。
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ほのか - これって元ネタ学園ベビーシッターズですか?面白いです!これからも頑張ってください!! (2020年1月23日 18時) (
レス) id: 949a14dbde (このIDを非表示/違反報告)
十和 - 長谷部の幼い妹になりたい（鼻血） (2019年12月5日 22時) (レス) id: d84ad9f86b (このIDを非表示/違反報告)
紅キ霧雨 - さにわ(ツバサ)さん» おぉぉ……！ありがとうございます！感動していただけて何よりです！ (2019年1月20日 11時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
さにわ(ツバサ) - 間違えて二回言ってしまいましタ、すみまセヌ (2018年12月31日 0時) (レス) id: a910d54f26 (このIDを非表示/違反報告)
さにわ(ツバサ) - この作品をみたらラ、涙が出て来ましたナこれからも頑張って欲しいですなナ (2018年12月31日 0時) (レス) id: a910d54f26 (このIDを非表示/違反報告)
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