プ リ ン ス マ リ ッ ジ

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ドレス着てこればよかった〜…
と落ち込んでいると、


『…うわぁ〜…』


行き着いた先に、
美味しそうな食べ物がズラーっと並んでいて、
もう居てもたってもいられなくなって、
思わず手を伸ばした。


『…お、美味しい…！』


何だこの高級感のある、上品な味!?
何もかもが美味しい…！

歩いて、お腹が空いていたのもあり、
周りも気にせずに、


『これも…！これも…！美味し〜…！』


と色んな机に行って、
色んな食べ物をパクパク食べていると、


『え…？』


なんのカメラか分からないけど、
何故か私をうつされていて、


『やめて〜！』


とテーブルに隠れると、我に返って、
みんなの視線がさらに
いたくなっているのを感じる。



「みなさーん！
お待ちかね！
イケメン御曹司たちの登場です！
用意はよろしいですか〜？」


男の人の低い天の声が響き渡る。

その声に我に返った私は、
大群と一緒に前の方に流れていく。


「「 きゃー！ 」」


あ、御曹司だ…！


『…ふんっ…！』


必死に背伸びをすると、
ティアラを持って、白いタキシードを着た、
4人が並んでいた。


「このティアラを渡された女性が、
御曹司たちのプリンセスとなるのです！！！」


「やばい〜！」
「絶対、なりたい！」

という人の声で、


『かっこいい〜…』


とつぶやく声が私の耳でさえ、
聞こえてこない。









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