あなたとともに【赤髪の白雪姫】【オビ】 (ページ4)

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イ「俺も楽しみだよ。よほど何かゼンに必要とされる物があなたにはあるのだろうね？」

白「…人の目にもあきらかなものがあるかどうか、私には答えられません。」

イ「そうか、拘束して悪かったね。下がっていいよ。」

白「はい」

イ「今の言葉が謙遜でないなら、物珍しい赤髪の娘を異国から招き入れ喜んでいる―
くだらない王子の出来上がりだ。」

少女は泣きそうな悔しそうな顔で部屋を後にした。
彼を思う彼女にとっては、

『最後の一言はえげつないですね…』

イ「おまえは、あの娘の肩をもつか？
ふん、俺の事を[ゼンのお兄さん]だって。
あれだけは少し面白かった。」

笑っているが笑えていない、相当ご立腹の様だ。
機嫌が悪いイザナには関わりたくない。
どうしたものか…

「イザナ様。あの白雪という娘について、一つ分かったことがありまして―」

困っているとイザナの家臣が入ってきた。

イ「タンバルンラジ王子の愛称候補？」

『実在したんですねー…』

イ「目立ちたがりの好色な人物と聞く。さぞ未練がおありなのだろうな。丁度いい、この城へ招待しようか。
A、もう戻っていいよ。タンバルンの件は手配を進めてくれ。」

『承知しました。先程の少女が書かれた物はいかが致しましょう？』

「ああ…燃やしていいよ」

『…承知しました。失礼いたします。』

相当嫌悪しているな…
イザナの牽制を彼女はどう受け止めるのだろうか。

城でゆっくりしたかったが、どうやら諦めるしかなさそうだ…