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部屋の前で待っていると、ゼンとミツヒデ、木々が出てきた。


『久しぶりだね、ゼン、ミツヒデ、木々!』

ゼ「A!?戻ってきてたんだな。」

『ついさっきね。三人は相変わらず仲がいいね。』

ゼ「…悪いか?」

何故か機嫌が悪くなったので、疑問に思い木々に目をやる。


木「イザナ殿下にも似たような事を言われてね。」

『あー成程。まぁ、気にしてたら負けだよ。」

ミ「相変わらず雑な対応だな…。」

木「Aは元気にしてた?」

『元気してたよ!
暫くはこっちにいる予定だから何かあったらよろしく!』

ゼ「何かってなんだよ…。」




「A殿、よろしいでしょうか。」

名前を呼ばれ振り向くと、ザクラさんとアサナギどのがいた。
もう少し話をしたかったが、仕方がない。


『…ゼン、大丈夫そうだね。安心したよ』


ゼンの顔を覗き込み、元気そうであることを確認する。
きっとイザナから何かしらの処分を受けたであろう。
落ち込んではいるだろうが、大丈夫そうだ。

ゼンが何か言いかけたが、じゃあねと彼らに背を向けザクラさん達と花謡いの間へ入室する。


イ「さぁ時間だ!座りたまえ」

『殿下、お見えになりました』

イ「まずは入室時間を」


イザナもやる事がえげつない。
普通の一般女性に第一王子の客人の入退室記録を任せるとは。


ア「…これは驚きました。殿下あの者は…
随分と目を引く風貌ですがこちらの使用人で?」

イ「ああいや、今日は少々訳あってあそこに座っているのだが、彼女はゼンの友人でね。
お気に入りなんだそうだ。」


敢えてゼンの友人である事を強調する。
そんな事を言ったら尚更彼女に関心がいくだろう。


ア「そうとは知らずご無礼を…申し訳ない。」

白「い、いえ…」

ザ「…失礼ですが殿下。どのような身分の…」

イ「身分か。宮廷薬剤師だね見習の」

ザ「薬剤師…?では他に何か特別な―
いや、これは愚問ですな。優れた方に決まっている。私はザクラ・シドノト。以後見知りおきを」

ア「私はスイ家のアサナギと申します。ゼン殿下のご友人とは驚きました。お会いできて光栄です。」

白「白雪と、申します」

ザ「それでは我々はここで」

イ「ああ」


異国の珍しい髪色の少女が王子の友人で城に置くという事は、それなりの地位や名誉を持っていなければ好奇の目で見られるだけだ。

それでも近くにいたいならば、その覚悟を彼女は持つ必要がある。


――かつての私の様に…

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作者名:まゆら | 作成日時:2019年3月17日 18時

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