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白「あれは飲み薬じゃありません!!」


イザナを追いかける最中、外がざわついてるので様子を伺うと、ラジ王子と白雪どのが揉めていた。
ラジ王子が胃薬だと勘違いして飲もうとした薬が創傷被覆材だったようだ。
本当に困った王子だ。



白「―――礼を欠こうがそう願います。タンバルンで生まれた者として。」

ラ「そんな事は言われずとも分かっている!」


うつけと言われているが仮にも王子だ。
その王子を注意し、励ますとは。
肝が据わった少女だ。確かにゼンが気に入りそうだ。


白「室長に怒られるなー」

イ「怒られないよ。俺が見ていたからね。
あなたはラジどのといるのが向いてると思うなあ。
俺のような男がいる国は嫌だろう?」


突然現れたイザナと私に驚く少女。


白「イザナ王子。私はタンバルンに帰るつもりはありません。」

イ「へえ。それは残念だな。退がらないのか?」

白「さがりません」


彼女も決意を固めたのか、イザナの嫌味を真っ向から受けとる。

『お互いを高め合う存在か…』


イ「眼を逸らさないね、あなたは」


『なっ…』

そう言うと、白雪どのの瞼に口づけをするイザナ。
ゼンがいたら大変な事になっていただろう…


イ「どうかな?姫。嫌になった?」


やっとされたことを理解した白雪どのは、からかわれている事に気がつく。

白「っなりません!
――ゼンと会えた国です。」


イ「おかしな子達だ」

チラッと様子を伺うとイザナは微笑えんでいた。


『…イザナ殿下。そろそろ時間です。
白雪どの、失礼致します。』


ラジ王子の見送りのため、その場を離れた。



イ「A、引き継ぎが終わり次第、暫くはゼンに付け。」

『え…?』


急なイザナの発言に歩いていた足が止まる。


イ「ゼンの周りの様子を観察してほしい。
ゼンにはあとで話をつけておく。
必要な時は呼ぶからそのつもりでいておけ。」

オビと白雪どのの監視役ということか。

『承知しました。』




イ「――ついでにおまえの親離れだな、」


そのまま進んでいたイザナの最後の言葉は聞き取れなかった。

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作者名:まゆら | 作成日時:2019年3月17日 18時

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