第60話 ページ22
.
及川さんを1発殴ったリアル岩泉さんが去ってから、また重苦しい空気が室内を包み込んだ。
できれば岩泉さん帰らないでいただきたかったというのが本音です…。
「あーはい次。重苦しい空気原因組。」
あ、やはり私含まれるのですね。
「赤葦京治です。
寮は星虎で、属性は闇です。」
まず先陣を切ったのは、さっき話しかけてきた黒髪の人。
そして、
「及川徹でーす。
生徒会長にして、幻龍の寮長!
属性は闇で、とにかk」
「はい次二口ー。」
「ちょっと爽やかくん!
最後まで聞いてよ!」
菅原さんに向かって頰を膨らましている及川さんをガン無視し、自己紹介は続く。
「二口堅治。
寮は幻龍。属性は光。」
この人も光属性なんだ。
これで自分を含め、この学園で自分が知っている光属性は4人…確かに多い。
「じゃあ最後。天月かな?」
「あ、はい!
天月由葉です。
属性は光で、寮は爛雀です!
宜しくお願い致します!」
どうだろう、ちゃんと自己紹介できたかな…。
不安な気持ちを抱えながら頭を下げ、暫く経ってから顔を上げると、そこには男の人の顔があった。
「お前は血筋濃く無い方か。
羨ましいわーほんと。」
あまりにも突然のことで、思わず悲鳴をあげて仰け反ってしまう。
「おい二口ー。
天月さん怖がってんぞー。」
いや怖いわけでは…。
寧ろ驚いたといいますか…。
「へーへーそうですか。
こんなんでビビる方がおかしいと思うんですけどねぇ。」
通りすがりざまに二口さんの茶色の瞳が自分を睨みつけた。
「…ごめんなさい。」
「まあまあ。
天月ちゃんってその感じだとCランク?
それともB?」
そんな二口さんを及川さんが宥め、今度は自分に質問を向けてきた。
「属性ランクですか?
確か…Bだったかと思います。」
この世界には魔法ランクとは別に属性ランクというものがある。
魔法ランクは魔法の危険度、難易度などによってつけられるランク。
そして属性ランクとは魔力とどれだけ属性に体が侵食されているかを示すもの。
つまり属性ランクが高いほど魔力が多く、またその属性に依存しているということである。
「へぇーそれでBなんだー。
因みに俺はA。
赤葦くんはSだっけ?」
「一応Sです。」
Sだと!?
そんな人が身近にいるのか…やはりこの学園やばい。
189人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニックネーム - 牛若出してください! (2017年8月10日 6時) (レス) id: 2abaa4255b (このIDを非表示/違反報告)
フォンテイン@低浮上(プロフ) - ルーナさん» 遅くなりすみません!……お会いしましたっけ……?すみません私相当なバカなので……← (2016年5月30日 17時) (携帯から) (レス) id: f1eeea7ade (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ - フォンテインさん» あれ?何処かでお会いしましたっけ?凄く見覚えのある名前なのですが、きのせいでしょうか…?気のせいだったらすみません (2016年5月26日 0時) (レス) id: 16692d972a (このIDを非表示/違反報告)
フォンテイン(プロフ) - 雫雪さん» ありがとうございます!!あぁお仲間がここに……そしてパソコン取り上げられました、はい。(T-T) (2016年5月8日 13時) (携帯から) (レス) id: f1eeea7ade (このIDを非表示/違反報告)
雫雪(プロフ) - 面白いです!そして体調には十分気をつけてくださいね!?私も風邪引いたら熱が出ないタイプなのでお気持ちよく分かります・・・ (2016年5月7日 19時) (レス) id: eb9cd3a250 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ