+ けんがく 2 ページ8
+ ふわ
今私は、夜のネオン輝く繁華街に立っている。
目的は彼氏の職場に行くこと。
普段絶対に来ないでと念を押されているが、私だってもう子供扱いされるような年齢ではない。
それに彼の仕事する姿を見てみたいという好奇心には勝てなかった。
彼の職業はホスト。
部屋着でもかっこいい彼のことだ。
見たことはないが仕事着であるスーツだってかっこよく着こなしているに決まってる。
ひとつ息を吐いて、きらびやかな扉を押す。
若干薄暗くも感じられるその空間は、若い大人の男女で溢れていた。
スタッフ「いらっしゃいませ、姫」
入り口に立ち尽くしていると黒い服を来た人に声を掛けられた。
スタッフ「ご利用は初めてでしょうか?誰かご指名等有りましたら承りますが」
「え、と…湊くん…じゃなくて、不破湊っていますか」
スタッフ「不破ですね、少々お待ち下さい」
黒服さんは、スタスタと店の奥へ湊くんを呼びに行ってしまった。
いつまで待つのかなと思った矢先、
湊「Aちゃん!?!」
秒で湊くんがすっとんで来た。
メッシュの入った髪はワックスであげられていて、普段は見ないようなスーツを着ている彼は
「かっこいい…」
湊「えーっとぉ…光栄ですけど、何でここに?」
見とれてつい口から溢れてしまった。
「湊くんがお仕事してるの見たくて、ちょっとだけって思って」
湊「ん〜…危ないって言ったやん」
「う…やっぱ私来たの迷惑だよね、お仕事の邪魔してごめん!もう帰る、から」
だから、怒らないで。
そう言った私を湊くんは抱き上げる。
え???
湊「迷惑じゃないッス!!全然!!でもこんな夜の繁華街なんて歩いたらAちゃんが他の男に狙われるやろ!それは嫌!!」
「で、でも私だって、私だって湊くんがとられるかもって心配に思わないわけじゃないんだもん!」
湊「可愛いかよ!!でもそんな露出の多い服俺は許可してないが!!!」
抱き上げられたまま二人で言い合う。
何故かお互いに赤面したまま。
スタッフ「あの、彼女さんがなさってるような心配は無用だと思いますよ」
「え?」
スタッフ「不破は、姫たちからの連絡先交換も断りますし彼女さんのこと公言してますから」
湊くんはバラされた、なんて言っているが私への効果は抜群だ。
湊「だって俺のほんとの姫はAちゃんだけだからにゃあ」
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白猫(プロフ) - 更新いつまでも待ってます。 (2023年3月5日 14時) (レス) id: 9dc0c56771 (このIDを非表示/違反報告)
てん - めっちゃ好きです(?)aknとゆめぬしちゃんのふわふわした感じの絡み読んでてめっちゃ幸せです! (2022年4月5日 11時) (レス) @page1 id: 89a1300b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかとうがらし | 作成日時:2022年4月5日 10時