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運転席に座った隆二さんがエンジンをかけると、
「「おぉ!」」
アメ車らしい、重いエンジン音。
「おーし、行こ」
「はい!」
隆二さんがアクセル踏むと足元から振動が伝わってきた。
度肝を抜かれた車も、街に出ればすっかり馴染んでいる。
私にはアメ車でも、こちらでは国産車の扱いなのだから当たり前。
雨が少ないロスらしく、オープンにしている車も多い。
夕方に差し掛かり、気温も落ち着いてきて風も気持ちいい。
週末の方が空いているというロスの道。
確かに、他に車はほとんどなくて景色がどんどん過ぎ去っていく。
少しほこりっぽい道の匂いと、太陽によく映える白い建物。
リラックスした様子で歩いている人たちが、みんなすごい速度で視界を流れていく。
それより何より、
ハンドルを握る隆二さんのカッコ良さ。
────筆舌に表し難し。
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作者名:ぽち。 | 作成日時:2019年4月17日 19時