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どうすんの？ってことは、聞いたところで私には関係ないってことかな……。
「隆二さん……」
「なに」
「何が……あったんですか」
どんなことがあったか、興味本意で訊いてるんじゃないんです。
ただ、心配で。
初めて見る隆二さんの姿に、私は戸惑ってて。
「仕事のことですか？それともプライベートのこと？」
「………」
「ねぇ、隆二さん」
「Aに」
「え？」
「お前に言ってもどうしようもない」
隆二さんはそう言って、ソファに仰向けに倒れ込んだ。
「確かに私じゃどうにも出来ないかもしれない。でも、何も聞かせてもらえないの？」
「話せないこともあるんだよ！」
「だったらどうして今夜うちに帰ってきたの！？」
自分の部屋に帰る選択肢だってあったはず。
「私に……私に話したい事とか、して欲しい事があったからじゃないんですか……」
「………」
重苦しい沈黙のあと、隆二さんは顔を隠すように腕を額に乗せた。
「ちょっと……ほっといて」
────ほっといて。
隆二さんが、
初めて
私を拒んだ。
「……うん、分かった」
でも、忘れないで隆二さん。
どんな時も私は近くで隆二さんを見てきた。
話せないなら、話したくないなら、せめてその隠した弱さを見せて欲しい。
今、閉ざしてるその胸が痛むなら、私が必ず癒してみせるから。
偽らない私のこの気持ちを、いつもみたいに求めて。
私を見て。
ここに居る、私を信じて。
それはわがままって言うなら、それでも良いから────。
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作者名：ぽち。
| 作成日時：2019年3月8日 21時
