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エピローグ。 ページ44
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まだ、寒さが残る季節。
一人の少女が、お城の前で泣いている。
両親とはぐれ、迷子になったから。
不安で握り締めたマフラーと、頭に赤いリボンのカチューシャ。
じっとしているのが怖くなって、少女はお城の階段を駆け上がる。
弾みで、靴が片方脱げた。
赤い椿のモチーフがついた、黒いエナメルのバレエシューズ。
「あっ……」
急いで拾いに行こうとした少女より先に、
「これ……」
靴を拾い上げた少年が居た。
「これ、靴……」
「ありがとう……」
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この二人は、
20数年後に再会し、
恋に落ちる。
それはちょうど、
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雪椿の咲く頃に────
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fin.
終わり
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作者名：ぽち。
| 作成日時：2018年5月23日 18時
