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「二人で!?手繋いで!?」









「え?うん。二人はAのこと待つって言ってたんだけど、何時になるか分かんないから帰った方が良いって俺が言って」









ってことは、二人は仲直りしたのかな。









四季は咄嗟のときに岩田さんの手を握れるかどうかを考えていた。









私のことを聞いたあとに手を繋いだっていうのは……やっぱり仲直りに違いない。









「じゃ、じゃあ!今頃二人は一緒に居るってこと!?」









「さ、さぁ?でも岩ちゃんが送ってくって言ってた、四季のこと」









「うちのマンションに!?」









「何でAのマンションなんだよ。四季の部屋だろ?」









「ううん!四季ね、うちのマンションに引っ越してきたの!隣の部屋!」









「………は?」









スポンジを絞っている隆二さんの手が止まった。









「……隆二さん、もうカラカラですよスポンジ」









「いや、ちょっと待ってよ……四季が隣の部屋?」









「何でそんな嫌そうなの……四季は私の大事な友達なんですけど!」









「俺にも大事な仲間だよ!けどさ、Aんち泊まって朝“いってきまーす”ってドア開けたら隣の部屋から岩ちゃん出てくるかもしれないんでしょ!?やだよ俺ー!」









「なんで!」









「気まずいじゃん!」









「そうですかぁ?二人で仲良くうちのマンションから出れば良いじゃないですか」









「んで週刊誌に撮られるんだよな」









「蜜月愛!って?」









私は週刊誌の1面を飾る隆二さんと岩田さんを想像して笑い声を上げた。









「んー……まぁ、四季が隣なら安心だな。お互い」









「でしょ?」









笑顔で隆二さんを見上げると、今度は額にキスが落ちてきた。









「顔の傷、残るかな……」









「大丈夫ですよ!擦り傷だし、手当てしてくれた先生も心配ないって」









「本当か?傷が残ったら裁判やるとき傍聴席の最前列に座って犯人にガン飛ばすからな!」









「わぁ……退廷させられちゃう」

3→←懐かしい温もり。



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作者名:ぽち。 | 作成日時:2018年5月7日 19時

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