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6 side R ページ42






「フロントにユニバのバスツアーの案内があって、まだ行けますか?って聞いたら“yes!”って」









「いやいやいや……」









「見て見て!隆二さんにお土産。はい、シンプソンズのマグ!」









差し出されたのはバートの顔の形をしたストロー付きのマグ。









「いや、俺シンプソンズ別に好きじゃねぇんだけど」









「でも嫌いじゃないでしょ?」









「あのさ、」









「あとコレ見て!トランスフォーマー!」









誇らしげに俺に見せてきたのはオプティマスプライムのフィギュア。









「ここのボタンを押すとー」









Aが背中のボタンを押すと、オプティマスが“トランスフォーム!”と叫んだ。









「凄くないですか!?」









「日本でも売ってるぞ絶対!お土産は分かったからさ、俺が言いたいのは、」









「“トランスフォーム!”」









「ボタン押すな!聞け!」









「はい」









「あのな、地図に書いたエリアから出るなって言わなかったっけ?」









「んー……でも、隆二さん楽しんで欲しいって言ったし」









ちょっと拗ねたような表情をする彼女に負けそうになるけど、ここは我慢。









「一人じゃ危ないって!」









「“トランスフォーム!”」









「押ーすーな!俺は、A一人のときは自分の足で行ける範囲で楽しんで欲しかったわけ」









「自分の足で行きましたよ?」









「バスだろ!?バス乗って行ったんだろ!?お前の足はタイヤか!?」









「………」









「………」









「“トランスフォーム!”」









「してねぇから!お前はトランスフォーム出来ねぇから!あぁあぁぁ!もう!」









.









.









.









異国の地で知ったこと。









彼女は思ってたより









アクティブで大胆不敵───。

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作者名:ぽち。 | 作成日時:2018年3月29日 18時

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