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「チーちゃん今日さぁ、臣さんと隆二さんファッション誌の撮影入ってたよね?」









「うん、入ってるよ?私がお供で行くんだー」









「それ、うちらが代わりに行っても良い?」









「え!?」









四季の発言に驚いたのは、私だけだった。









チーちゃんは私に視線を移し「あぁ、なるほど」とニヤニヤしている。









「良いよ!二人で行ってくれると私も夕方で上がれてラッキーだし」









「じゃあ決まり!」









四季がパンっと手を叩くと「ミーティング始めるよー」と奥から先輩の声が聞こえた。









「ねぇ、本当に行くの?」









「当たり前じゃん」









.









.









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撮影スタジオに着いた私たちは、その様子を見守っているふりをしながら吹き抜けの階段にしゃがみこみ、手すりの間から機材で溢れる1階を見下ろした。









シャッターを切るカメラマン、忙しなく動く撮影スタッフ、ポーズを決めている臣さん。









隆二さんは撮り終わった自分の写真をパソコンでチェックしている。









そして───









「どれ?どの人?」









四季が声を潜めて隆二さんの意中の人はどの人だと私に訊ねた。









「あの人。ほら、今紙コップ並べてる」









「え?あの白いニット着てる?」









「そうそう」

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作者名:ぽち。 | 作成日時:2017年12月23日 23時

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