色戀、召しませ。5 (ページ19)

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「あ！それ隆二さんからのクリスマスプレゼント！大事なやつ」

「おっと失礼」

ゆかりは指してた指を引っ込めた。

「中身は何？答えたくなかったら良いよ」

「あ、中身はね」

袋からネックレスを手のひらに出して二人に見せた。

「やだー！やだー！見たことあるー！これ見たことあるー！ねー？秀香さーん！」

「あるあるー！！付けてるの見たことあるー！やだー！ちょっと触って良い？」

「い、良いよ」

おしぼりで手を拭いた秀香がネックレスを私の手から受け取った。

「へぇー……お揃い？」

「あのね……話すと長くなるから良いや」

「教えてよー…………って、これ良い匂いする、ゆかりさん。ほら紐のとこ」

「どれ？あ、本当だ」

二人して鼻を近付けている。

「ねぇ……やめてよ……」

大事なやつって言ったじゃん。

でも………可笑しいから良いや。

「まぁねぇ、イヴはねぇ色々あったからねー？」

あんまり思い出したくないことを、ゆかりは私にネックレスを返しながら言ってきた。

「大丈夫？また何かあるんでしょ？その、集まり？みたいなの」

「そう……あるんだよ」