色戀、召しませ。5 (ページ18)

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Binge. ページ18

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「だからー！何でよりが戻ったのー？」

「今説明したじゃん！！」

「えー？ゆかり分かった？」

「分かったよ」

「何で私だけ分かんないのー？」

それは秀香がベロベロに酔っぱらってるからです。

「二人が付き合ったのは最初から分かんないよ」

「何？」

「Aのタイプ的にあの中なら岩ちゃんでしょーよ！」

「そうかな！？」

「前の彼氏とかさー」

秀香は多分、イメージだけで語っている。

「いかちぃー感じの人好きだったぁ？」

「言われてみれば………だってA中学の時さ！」

ゆかりが急に昔話をし始めた。

「好きになった先輩、テニス部の部長で超頭良かったもんね！あんたやっぱ基本的にインテリが好きなんだよ！」

「そんなことないよ！」

「あるよ！偏差値65越えてから私に声かけな！みたいなさぁ！」

「ないって！秀香ひどい…」

「でもAは人間偏差値40切ってるからね！」

ひ、低っ！！

「分かったそこだよ！！Aは低いかもしれないけど、隆二さんは高いんだよ人間偏差値！！73くらいある！！」

高っ！！

「「なるほどね～！」」

勝手に納得してる二人を尻目に、私はトートの中をあさった。

「隆二さんが人間的に素晴らしいのは私が一番知ってまーす！はい！旅行の話しよ！」

今日の議題は旅行のはず。

「さっきパンフレットもらってきた………えーっと、これじゃなくて、これ……でもなくて」

大きなトートは、何でも入る代わりに物がよく行方不明になる………私が整理しないからかな？

「おかしいな……封筒に入れてきたんだよ」

テーブルにトートの中身を出す私。

「何？この手触り良さげな袋」

ゆかりの言葉に私はハッとする。