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「パジャマ、こないだの洗濯したやつあるけど？」
「あ、じゃあそれください」
脱衣所で隆二さんがパジャマを持ってくるのを、腿の辺りをさすりながら待った。
もう、何か、全部が変な感じする………。
「寒いの？はい、どうぞ」
「さ、寒くないです！ありがとうございます！」
「な、なら良いですけど！」
そう言って隆二さんが服を脱ぎ出した。
「………お洗濯？」
「いや、普通に入る」
「私は？」
「温めるんじゃないの？」
「………そっか」
私はお風呂とか明るい所で身体を見られることが、そんなに恥ずかしくない。
自信があるんじゃなくて、雰囲気の問題だと思う。
でも、相手の裸を見るのは恥ずかしい。
バスタブに入って膝を抱えて、じっと水面を見つめた。
どうも隆二さんは洗い方が激しいのか、バスタブの中に泡がどんどん飛んでくる。
その泡を手ですくって床に流す作業を延々と続けた私。
シャワーの音が止んで、水面を押し上げながら隆二さんが入ってきた。
私はやっと顔を上げる。
「やっぱ痩せたんじゃん？」
「みんながそう言うから計ったら、3kg位痩せてました」
「良くないと思うよー。そんな減ったら」
顔の水滴を片手で拭った隆二さんが顔をしかめる。
「良くないですか？」
「でしょ」
「何で？ちっぱいになるから？」
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作者名：ぽち。
| 作成日時：2016年2月14日 21時
