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あのね………
「なんでもない………」
「はぁ!?」
言えない。
「隆二さんとのこと、A子に黙ってるの辛くなって」
「泣いたの?」
「そっ、そうだよ」
「ふーん…………良いけどさ……何かあったら言ってよ、ちゃんと。私、好きだからAのこと」
「え、好きなの?」
「友達としてね!?………媚びない感じが良いなぁって、ずっと思ってた」
「………ありがとう」
「やめてー、お礼言われると恥ずかしい」
A子に救われた私は、確かめなければならないと思った。
あの電話のことを。
帰り道、隆二さんに“会って話したい”とメッセージを送った。
話せば分かってくれるはずだ。
そして、真希にも“会えない?”と連絡をした。
先に返事が来たのは真希。
私の部屋に来ると言う。
臣さんのこと、隆二さんのこと、A子のこと、真希のこと
全ての名前のカードに、靄がかかったように感じる。
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作者名:ぽち。 | 作成日時:2015年10月27日 19時