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ある日の誰か ページ20

つい先日まで「10億円強奪犯自i殺」というワードで話題が持ち切りになっていた。


だが世間は飽きやすい。気づいた頃にはみんな明美の存在は意識せず、ただいつもみたいに物騒な事件がニュースから流れていた。



私にはそれが不快でならなかった。



組織の人間も明美なんか忘れたように、シェリーをずっと探し続けている。


明美という人間は、生きていたのだ。確かにこの世界に、脚をつけて立っていた。



諸伏さんだってそうだ。あんなに慈愛に満ちた笑顔を見せる人はそうそういなかった。


しかも彼の立場的に、あの笑顔は奇跡と言っても過言ではない。



あとからバーボンから聞いたことだが、諸伏さんは状況的に見て自決したらしい。




組織は尊い命を跡形もなく消し去った。



二人共、きっと誰かを想ってこの世からいなくなってしまったのだと、私は勝手に思っている。





もう、何も考え込むことはない。









人は亡くなったら、人の記憶の中でしか生きていけないから。

Sherry→←緋色の残響



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設定タグ:赤井秀一 , 名探偵コナン , 降谷零   
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カイ(プロフ) - やっちさん» わ!コメントありがとうございます🥲まだまだ続くので気長にお待ちくだされ。 (2022年8月18日 13時) (レス) id: cafed346d9 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 良いお話ですね。続きを楽しみにしてます (2022年8月18日 10時) (レス) @page22 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カイ | 作成日時:2022年7月13日 17時

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