緋色の裏切り ページ12
その内容はメールで、
《接触は中止、奴はNOCだった》
と告げていた。
胸のざわめきが、収まったのを感じてしまった。
『はぁ…』
最近は溜息ばかり吐いている気がする。
でも、あることに気づいてしまった。
ライがNOCということは、殺されるのではないか。
そう思うと居ても立っても居られなくて、私はジンに通話を求めた。
何回かコール音が鳴ったあと、「俺だ」という重低音の声が聞こえる。
『……ライ、殺すの…?』
心拍数がどんどん高まっているのがわかった。
「……殺さねぇよ」
想像していなかった言葉に、理解が追いつかなかった。
「…ラムからの命令だ、今は泳がせるんだと…」
何か返答しなきゃと思い、『…そう』とだけ言う。
「俺からしたら今すぐにでも殺したい衝動に駆られるんだがな…あの方も賛成してしまった」
『……わかった、教えてくれてありがとう』
プツ、と通話が切れた。
『良かった……』
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カイ(プロフ) - やっちさん» わ!コメントありがとうございます🥲まだまだ続くので気長にお待ちくだされ。 (2022年8月18日 13時) (レス) id: cafed346d9 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 良いお話ですね。続きを楽しみにしてます (2022年8月18日 10時) (レス) @page22 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カイ | 作成日時:2022年7月13日 17時