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「なんっっっっっっっっやねんあの女！！！
ほんま腹立つわ！！！っちゅうか誰やねんアイツ！！！」
「...いや、自業自得やん」
「...うん、あれは侑が悪い...でも、なんか新鮮な子だったね」
うっさいねんお前らは！！と青筋を立てて喚き散らす片割れ。
...ナルシスト野郎発言されたんが気に食わんかったんやろうな。
「ツムやないけど...俺らになびかん子は確かに珍しいな」
「侑に対してあんな風に言う子みたことないもん。
...ハハ、何回みても面白い」
いつの間に撮っていたのか、先ほどの二人のやり取りの一部始終を見せてくる角名。
ニッコニコした顔で毒を吐く転校生と、それに圧倒されるツム...とんだアホ面やな。
と、ふと感じた違和感。
「ん、角名、ちょっと戻してもええ？」
「ご自由に。なに、食べ物でもみつけたの」
「俺をなんやと思っとんねん」
言いながら動画を巻き戻して、ある場所で止める。
画面には、ちょうどこちらに目を向けた転校生の彼女。
否、感じたのは違和感ではなく、既視感だった。
「...どっかで見た気ぃすんねんなぁ」
「え、この子？有名人とかそういう類？」
「いや、そういうんやない。...なんやろな、気のせいかもしれへんけど」
「治が他人の顔覚えてるって珍しいね。標準語だったし...なんかの大会で会ったとか？」
「お前な...、いや、バレーはやったことないて言うとった。
...の、割には上手かったけどな」
「ふーん？」
ツムがふっ飛ばした球を拾いに行った俺が見たのは、
制服にカバン付きという何ともやりにくい装備にもかかわらず、
涼しい顔でそれを操る一人の女の子。
綺麗なフォームで、乱れることなく直上トスを繰り返す彼女に、思わず声をかけていた。
たまたまだ、と彼女は言っていたが...
彼女のやっていたそれは素人には到底難儀なものであり、ましてやあの安定感は積み重ねてきた経験から生まれるものだ。
バレーをやっていないなんていうのは嘘だと、火を見るより明らかだった。
「それにあの子...たぶんやけど、俺らのこと...俺とツムのこと知っとんな」
「あ、それは俺も思った。
最初に侑を見たとき、ちょっと嬉しそうな顔してた、すぐ真顔に戻ってたけど」
角名の言う通りだ。
ツムが出てきたとき、小さく声を発した彼女の顔は、まるで大好物の飯を見たときのような顔をしていた。
他の女子が向けるものとはまた違う、憧れと、どこかに闘争心を含んだような目。
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作者(プロフ) - 華夏さん» コメントありがとうございます。嬉しいです！のろのろ更新ですが...頑張らせていただきます。(^^) (2021年11月2日 23時) (
レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 怜さん» コメントありがとうございます。作者にとってはとても嬉しい言葉です。お待たせしてしまって申し訳ないです...頑張らせていただきますね(*^^)v (2021年11月2日 23時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
華夏(プロフ) - これからも更新頑張ってください！! (2021年11月2日 22時) (レス) id: 4bbf064d28 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです((((更新をください← (語彙力捨てた人) (2021年10月30日 20時) (レス) @page41 id: 2ad41d25ee (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - naonaoさん» コメントありがとうございます。頑張らせていただきますね！(^^) (2021年10月26日 7時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2021年8月1日 23時
