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*
残された俺はひとり、呆然としていた。
立ち去る前の、赤石の顔が頭から離れない。
別に最初から、最後までする気もさらさらなかったし、キスも本気やなかった。
どうせ途中で謝るやろ、と。
もし受け入れるようやったら、やっぱりお前もブタやないかと罵ってやろうと、そう思っていた。
そうして、あの女の不気味な笑顔を、余裕そうな表情を少しでも崩せれば、それでよかった。
...なんで、あんな顔すんねん。俺が全部悪いみたいやん。
ぽたぽたと、鼻から流れ続ける赤い液体で我に返る。
「ッくそ、血ぃ止まらん...ン？」
目に入ったのは、赤石が俺に投げつけた何か。
「ティッシュ...？」
梟の絵がランダムにプリントされた布で作られたティッシュケース。
そこから2、3枚取り出して自身の鼻にあてる。
裏を見ると、そこにはバレーボールのワッペンが縫い付けられてあった。
「ほんまに、なんなん、アイツ」
時折みせていた哀しそうな目、傷ついたような顔。
そして、去り際に残していった言葉、
── 「 ごめんなさい 」
たしかに、そう聞こえた。
...でもあれはきっと、俺に謝ったんやない。
もっと他のなにかに対する、深い深い謝罪と、悔恨の言葉。
なんとなく、そんな気がした。
「あ"ああぁぁぁぁ、クソッ！！！！」
モヤモヤ、イライラと何ともよく分からない自身の思考に嫌気がさして上を向く。
そのせいで喉におりてきてしまった鼻血でひどくむせ込み、それにすら腹が立った。
火球のごとく輝く真夏の太陽の鋭い光が、身体中に突き刺さる。
「...戻るか」
ジリジリと暑さで攻撃するそれから逃げるようにして、俺は屋上を後にした。
*
*
こんにちは。こんばんは。
はたまた おはようございます。
順位が更新されていまして...
嬉しい限りです。
読者のみなさま、ありがとうございます。
これからも頑張らせていただきます。
☃︎作者☃︎
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作者(プロフ) - 華夏さん» コメントありがとうございます。嬉しいです！のろのろ更新ですが...頑張らせていただきます。(^^) (2021年11月2日 23時) (
レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 怜さん» コメントありがとうございます。作者にとってはとても嬉しい言葉です。お待たせしてしまって申し訳ないです...頑張らせていただきますね(*^^)v (2021年11月2日 23時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
華夏(プロフ) - これからも更新頑張ってください！! (2021年11月2日 22時) (レス) id: 4bbf064d28 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです((((更新をください← (語彙力捨てた人) (2021年10月30日 20時) (レス) @page41 id: 2ad41d25ee (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - naonaoさん» コメントありがとうございます。頑張らせていただきますね！(^^) (2021年10月26日 7時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2021年8月1日 23時
