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「...お前やっぱ、俺らのファンやろ」
少し低い声で、目の前の彼女に問いかける。
「はい？何言って、」
「とぼけんなや。なびかんことで気ぃ引こうとしたんやろ、サムにも色目使いよって。
俺らに興味ないふりして近づく、そういうずるい奴がいっちゃん嫌いやねん。
そんなんやったらまだ、いつもの喧し豚のがマシや、このクソが」
一瞬、眉間に皺を寄せる赤石。
「...何をどう誤解したか知らないけど、本当におめでたい頭してるよね。
自意識過剰にも程があるよ、金髪ナルシストくん。
喧し豚ってファンの子たちのことだろうけど、仮にも自分を応援してくれてる人をそんな風に呼ぶ人に、興味なんて微塵もわかないから安心してよ」
「...ッ！！なんや、お前もその豚のうちの一人やないか。
にこにこにこにこ、仮面みたいな笑顔貼り付けて、媚び売りまくってご苦労さんやな！」
それでも、その笑顔が崩れることはなく。
あぁ、腹が立つ、とまらない。
それは、目の前の奴も同じなようで。
「あはは、聞いてて頭痛くなってくるよ。
別に媚なんか売ってないし、あなたにも他の人にも、興味も関心もない。
妄想が豊かなのはいいけどさ、その変な思考回路、周りに広めないでね。迷惑だから」
「ほんまに、嘘しか言えへんのやなァ。
なら、なんでや。なんでそんな詳しいん？」
「...は、何の話...」
本気でわからない、というような困惑した表情を浮かべる赤石。
...はたまた、それも演技なのかもしれないが。
「...IHの日程はともかく、なんで俺らが全国常連なん知っとるん？
それに、なんで俺もサムも試合出るんが当然みたいな言い方できるん？
本戦近いから練習せぇっちゅうんは、そういうことやろ」
「...っ！！」
「なァ、なんでなん？
そこまで否定するんやったら、別の理由があるんやろ？」
赤石の目が見開かれ、明らかに動揺しているのがわかる。
右手で自身の左腕を強くつかみ、唇をかみしめている。
「...いいよ、もう、それで」
「はァ...？」
出てきたのは、なんとも煮え切らない答え。
本当はそうじゃないがもう諦めた、とでもいうような。
「だから、説明できないから、それでいい。
...私はあなたのファンだったの。これで、いいでしょ」
そう言って、ため息を吐く赤石。
「...ッ、なんやそれ。舐めとるんか、お前ッ！」
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作者(プロフ) - 華夏さん» コメントありがとうございます。嬉しいです！のろのろ更新ですが...頑張らせていただきます。(^^) (2021年11月2日 23時) (
レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 怜さん» コメントありがとうございます。作者にとってはとても嬉しい言葉です。お待たせしてしまって申し訳ないです...頑張らせていただきますね(*^^)v (2021年11月2日 23時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
華夏(プロフ) - これからも更新頑張ってください！! (2021年11月2日 22時) (レス) id: 4bbf064d28 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです((((更新をください← (語彙力捨てた人) (2021年10月30日 20時) (レス) @page41 id: 2ad41d25ee (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - naonaoさん» コメントありがとうございます。頑張らせていただきますね！(^^) (2021年10月26日 7時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2021年8月1日 23時
