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それは、数十分前のこと。
ストレッチ、ランニング、アップ、シート練習、スパイク...
気温が高いせいか、少し動いただけなのに汗が噴き出てくる。
熱中症対策という名目で少し早めに設けられた休憩時間、隣に座る銀が口を開く。
「なぁ、侑、よかったんか？赤石になんも言うてへんねやろ」
「ハン、ええねん、アイツと二人きりなん考えただけで腹たってくるわ。
どうせアイツも同じこと思っとるやろうしな」
「...北さんに怒られても知らんからな」
「！！...ハッタリやろ、あんなん」
本当なら今頃、あのクソ女...赤石に学校案内をしているはずだった俺は、体育館で部活に参加している。
わざとすっぽかしたわけではない、普通に頭から抜けてしまっていたのだ...言い訳にしかならないが。
アップの時に思い出したものの、もう既に行く気など起こるわけもなく、ずるずると引きづって今に至る。
ふと時計を見ると、部活が始まってからもうすぐ1時間が経つ。
...さすがに、もう帰っとるやろ。
ほんの少しの罪悪感を必死に払うように頭をブンブンと振っていると、
「あ、おい、侑」
「...ッッ！！！」
突然かけられた主将の、...北さんの声に反応して一気に下がる体温。
まさか、さっきの会話、聞かれとったん...？
「な、なん、なんでしょ北さん！！」
「...何をそんな怯えとるん。
お前、今日なんか用事あったんとちゃうか」
ギクッ。
ちらっと銀の方を見ると、俺は何も言うてへんよ、という顔をしている。
「俺もちょっと忘れてしもてたんやけど...お前の担任にな、
『転校生の案内任せたけど、あいつすっぽかすかもしれへんから見張っとってくれ』言われてな。
...お前、今ここにおるっちゅうことは、すっぽかしたんか？」
っ、あンのジジイ...！
「あ、いや、帰ってもうたんですよ、転校生！
せやから、明日しようと、思っとって...」
「嘘ついてんのとちゃうやろな」
「ほ、ほんまですって！！」
ほんならええわ、と離れていくその背中にすら圧を感じる。
練習でかいた汗がすっかり冷えて、軽く身震いをした。
少し離れたところで見ていた角名が、スマホを持ってこちらに近寄ってくる。
またなんか撮ってたんか、こいつ...
「なに侑、またなんかやらかしたの」
「ハッ、なんもないわ。...それよりお前、朝の動画消したんやろな」
「あ、治帰ってきた」
「聞けや」
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作者(プロフ) - 華夏さん» コメントありがとうございます。嬉しいです！のろのろ更新ですが...頑張らせていただきます。(^^) (2021年11月2日 23時) (
レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 怜さん» コメントありがとうございます。作者にとってはとても嬉しい言葉です。お待たせしてしまって申し訳ないです...頑張らせていただきますね(*^^)v (2021年11月2日 23時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
華夏(プロフ) - これからも更新頑張ってください！! (2021年11月2日 22時) (レス) id: 4bbf064d28 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです((((更新をください← (語彙力捨てた人) (2021年10月30日 20時) (レス) @page41 id: 2ad41d25ee (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - naonaoさん» コメントありがとうございます。頑張らせていただきますね！(^^) (2021年10月26日 7時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2021年8月1日 23時
