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*
「...！！」
ドクン、ドクンと脈打つ心臓がうるさい。
「...やってない、です」
「そうなん？さっき、上手かったやんか」
「あは、たまたまですよ、まぐれです」
あぁ、うるさい。
軽々しく嘘を吐く、自分の声。
ふーん、すごいな、とさほど興味無さそうに相槌を打つ宮治。
そっちが聞いたんじゃないか、と心の中で少しばかり悪態をつく。
あ、そうだ、どうせならついでに聞いておくか。
「あの、」
「ん？」
「職員室って、どこに...」
「治、ボールあった？」
...遮られた。
「ん、あったで、この子が拾ってくれとった。角名が飛ばした球な」
「俺じゃなくて侑だって...あ、ボールありがとうね。
てっきりファンに絡まれてんのかと思った」
「ちゃうわ」
特徴のあるくせっ毛に、切れ長の目...私の言葉を遮った、すな、と呼ばれる人。
なんとなく見たことある気がする...気のせいかもしれないけど。
「あ、いえ...ファン？」
彼の発した言葉に首を傾げる。
高校バレー界最強と言われるくらいだから、そりゃファンもいるだろうが...
え、まさか学校にまで押しかけてくるの？？
いまいち理解が追いついていない私を見て何かを察したのか、細い目を少し見開く彼。
「あ、もしかして君、転校生だったりする？」
「え、そうなん？...なんで角名は知っとるん」
「なんか前に先生たちが話してたのちょっと聞いた気がする...で、そうなの？」
そう言って私の方を覗き込んでくる彼。
この人の...標準語なのに少し関西弁がうつってきた感じの話し方、なんか好きだな。
「あ、はい。今日から2年生に転入します」
「へぇ...ファンのことも知らなくて当然だね、納得。
っていうか、同じ学年じゃん」
「...敬語やったから下かと思っとったわ。俺らも2年やから、よろしゅうな」
「あは...初対面でタメで話すのはなんか気が引けるというか...よろしくね」
...正直なところ、あんまりよろしくはしたくないんだけど。
「おほ、俺おもいっきりタメ口だったよ...うん、よろしく」
「俺もや...あ、せやからさっき職員室がなんたら言うとったんか」
あ、そうだった。
すなくんの登場ですっかり忘れていた。
「あ、うん、そう。
職員室までの道がわからな...」
「おいサム！球拾い行くだけでどんだけかかっとんねん！
角名も、そろそろ休憩終わる時間やぞ」
...また遮られた。
今度は誰だ、と2人の間から覗くと、そこにいたのは。
「ぁ...！」
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作者(プロフ) - 華夏さん» コメントありがとうございます。嬉しいです！のろのろ更新ですが...頑張らせていただきます。(^^) (2021年11月2日 23時) (
レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 怜さん» コメントありがとうございます。作者にとってはとても嬉しい言葉です。お待たせしてしまって申し訳ないです...頑張らせていただきますね(*^^)v (2021年11月2日 23時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
華夏(プロフ) - これからも更新頑張ってください！! (2021年11月2日 22時) (レス) id: 4bbf064d28 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです((((更新をください← (語彙力捨てた人) (2021年10月30日 20時) (レス) @page41 id: 2ad41d25ee (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - naonaoさん» コメントありがとうございます。頑張らせていただきますね！(^^) (2021年10月26日 7時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2021年8月1日 23時
