汗ばむ手 ページ12
―――ASIDE
何で・・・
何でバレてるの?!
私はかなり焦っていた
ポケットに入っている手帳を取り出そうとするが、引っ掛かって上手く取り出せない
手がどんどん汗ばんでくる
ここでバレる訳にはいかない・・・!!
私はやっと取り出す事ができた手帳に震える手で返事を書いた
なるべく明るめに
『冗談はよして』
と書き、苦笑する
でも豪炎寺君は真顔のまま、
「冗談じゃない。俺は本気だ」
と言う
もう私は完全にパニックになっちゃって
どうしていいか分かんなかった
とりあえずどうにかして誤魔化そうと、手帳に
『とりあえず練習に戻ろう?試合も近いし』
と書いて豪炎寺君に見せたけど効果は無かった
豪炎寺君は無言のまま、私を見つめるだけだった
そんな状態が10分ぐらい続き、もう私の精神状態が限界を超えようとしていた時だった
「おーい!!豪炎寺ぃー!!」
遠くから聞きなれた円堂君の声を聞き、とりあえず一安心する
豪炎寺君はしばらく戸惑った様に私と円堂君を交互に見て迷ってたけど、
結局円堂君の方へ行った
走り去って行く豪炎寺君の背中を見て、私はため息をついた
危なかった・・・
もうちょっとで《真実》を知られてしまう所だった
私はその場にしゃがみこみ、しばらくその場を離れなかった
今、皆の所へ戻ると
心を読まれてしまいそうで怖かった―――。
*
*
*
*
―――豪炎寺SIDE
俺が円堂の元へ行くと
「夏美が呼んでいる」
と告げられ、俺は理事長室(?)へ向かう事になった
まだAの事を聞き出せておらず、少し行くのをためらったが
理事長の娘の言う事は聞いた方が身のためだと思い、理事長室へと急ぐ
その間も頭はAの事でいっぱいだった
*
*
*
理事長室へ入ると、椅子に座り難しい顔をした理事長と雷門が居た
俺が何の用事かと問うと、雷門は一言
「貴方に頼みがあるの」
と言い、もちろん理事長の言葉だと思いなさい。といつもの台詞を付け足した
俺はまた、よからぬ事なのではないかと頭を抱えた
また変な事に巻き込まれそうだ
そう考えていると雷門は険しい表情でとんでもない事を言った
「貴方の家にAさんを居候させてあげてほしいの」
「・・・は?」
俺は思わず間の抜けた声を出してしまった
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ゆーいぎ(プロフ) - Re:修香 ありがとう!!まだ設定しかないけど、作ったよ!! (2012年1月28日 17時) (
レス) id: 12b2f396d3 (このIDを非表示/違反報告)
修香(プロフ) - 第２章がんばってねっ!! (2011年12月31日 13時) (レス) id: 87258eecd1 (このIDを非表示/違反報告)
魅亜(プロフ) - Re:楓様 ありがとうございます!!寧ろ私はシリアスしか書けないので((笑 了解しました!!行きますね!! (2011年8月9日 19時) (レス) id: 12b2f396d3 (このIDを非表示/違反報告)
☆楓☆(プロフ) - おもしろいです！私はシリアス好きで♪続きたのしみにしてます♪もしよければ私の小説にも来て♪ (2011年7月26日 0時) (レス) id: 8bc1c02998 (このIDを非表示/違反報告)
魅亜＠2次元命(プロフ) - Re:修香 ありがとう!!いやー・・・ネタが思いつかなくてねぇ・・・頑張るぜィ☆ (2011年4月17日 12時) (レス) id: 12b2f396d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーいぎ | 作成日時：2011年2月28日 22時
