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……彼氏様視点 ページ46

いつもとは、違う雰囲気が車内に流れる。

全て、俺のせいなのだが。

なんせ、一世一代のプロポーズだ。流石の俺でも緊張する。FBI試験でも、組織潜入時でさえもここまで脈拍が早くなり手にはしっとりと汗が滲む程緊張なんてしたことがなかった。
そもそも、散々人の心、感情を持ち合わせない男として見られてきた俺にとって緊張ほど無縁な感情はないだろう。

残念ながら、彼女の親に挨拶をした時でさえ全く緊張しなかった。


A「えっ、と……あっ!そうだ。この前遊園地の優待券貰ったん……だ……一緒に行かない?」

俺の態度に違和感を感じて居るらしく、彼女の口調は珍しく狼狽え、たどたどしい。

「あぁ、そうだな」

いつもなら、甘い言葉の一つや二つ簡単に出るのだが生憎そんな余裕もなく喉が渇いて仕方がない。

沈黙

心地よいものではなく、今にも別れそうな雰囲気を醸し出す。
俺がしたい事は、全く正反対な事なのに。

なぜ、ここまで緊張してるんだ。いい歳して恥ずかしい。

だが、答えは明白だった。


このプロポーズは、断られる可能性の方が高い。

一応、お互いの両親と会っている。それに、彼女のご両親に彼女は婚約していると言ってくれた。

だが、ちょっと考えればわかる事だ。彼女と俺の仕事を考えれば結婚は難しい。それに、遠距離すぎる。

彼女ほど、俺の心を乱す存在はいないのに彼女は涼しげな顔をする。

断られる材料は十分にある。



A「あっ……待って!」

考えることに夢中になりすぎて、彼女の事を忘れていた。可笑しな話だ。彼女の事を考えておきながら、現実の彼女のことが頭から抜け落ちていた。
そんな自分の不甲斐なさ。

「ッ……悪い。疲れているのに……辛いよな」

明らかに、待ち合わせ場所にいた彼女はお疲れモードだった。そんな状態で、山登りなど。ムードを優先した結果、結局そんなカケラもない状況になってしまった。

彼女の急なスケジュール変更も、頭に入れておけば、まだ良かっただろう。

A「大丈夫。この程度どうってことない」

彼女なりの気遣いが、妙に痛々しい。

「落ちるなよ?」

忠告を耳元で囁く。ワンテンポ遅れて俺の行動を理解した彼女の抗議の言葉。それを無視して先へ進む

A「待って?!怖いんだけど」

周りがくらい中。俺が、お姫様抱っこした状況じゃ確実に地に足がつかず不安だろう。そこは理解しているが、無視をする。不安の他に羞恥心もあるだろうが…散々俺に抱えられてきたと言うのに

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うたプリ大好き?(プロフ) - おぉ!更新楽しみにしています! (2020年2月21日 5時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
白奈うどん(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます。今月中に更新させていただきます (2020年2月21日 3時) (レス) id: fd110bec0b (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2020年2月17日 12時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新きたぁあああああ!!!!!!!foooooooooo!!!! (2019年9月18日 6時) (レス) id: a9cd84d524 (このIDを非表示/違反報告)
白奈うどん(プロフ) - 柘榴(パソコンver.さん» ごめんなさい!待たせてしまいましたぁぁぁぁ!まってて下さりありがとうございます。本気で嬉しいです。 (2019年9月16日 17時) (レス) id: fd110bec0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白奈うどん | 作成日時:2018年2月12日 2時

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