バカップル ページ44
重い肩掛けバッグの位置をせわしなくずらしながら、溜息を漏らす。先程までの重労働により腰は悲鳴をあげている。肩なんて上に上がらん
何だかんだ言っても、今日は、久しぶりに外で待ち合わせをしているのだがなんなんだ。
あの人の密集率。
その9割が女性だと言う事を察するに、イケメンでもいるのであろう。残り1割？別になんも偏見など持っていないからな。
待ち合わせまで30分以上時間はある。あの男のはずがない。
そう思いたかった。なんで、こっちに向かってくるの？
分厚い女性の壁が、着実に此方へと向かってきている。
お願いだから、あいつじゃないでくれ。
？「悪い。待たせたか？」
女性に囲まれた男は、無表情で話しかけてくる。この取り巻きたちに若干苛ついているのであろう。いつもより眉間にシワが寄っている。
「………」
秀一「いやいやいや、無視しないでくれ」
「ごめん。現実を受け止めきれなかった」
周りの女の子達は、煌びやかなthe女子な服を見にまとい人懐っこい笑顔を浮かべている。
しかも若い。
私は、仕事帰りの為黒スーツで、徹夜明けでメイクもナチュラルのレベルではない。まぁ、ある意味ナチュラルだわ…
デートなど浮れてはいるものの、社畜精神が骨の髄まで染み込んでいる私が急な呼び出しに応じないわけがない。時間に間に合っただけ褒めてもらいたい。
秀一「大丈夫か？疲れているようだが」
「いや、大丈夫だから。なんかごめん」
秀一「謝る必要なんてない。それより今日は、君も疲れているだろう。俺らの家にでも帰るか？」
俺らを強調させていうあたり、未だに消えない取り巻きたちを意識しているのであろう。
それもそうだ。こんなおばさんが相手なら、若さで勝てる。
「…疲れてなんかいないって」
秀一「ふっ、そうだな。今夜はゆっくりドライブでも楽しむか？Aの大丈夫は大丈夫じゃないからな。Aと一緒ならどこにいても幸せだからな」
そう、周囲に公言するかのように…黄色い声が聞こえる。
公の場で恥ずかしい。でも少しの優越感に浸っている自分がいる。
さらに見せつけるかのように、優しく包み込まれ軽い接吻をする。
私が肩や腰を痛めているのをもう既にバレているらしく、さり気ないが庇われている。
公の場でここまですれば、周囲の人は消え完璧に孤立している。
「……お前がいちばんの特効薬だな」
秀一「なんか言ったか？」
「さぁ？」
意地悪く微笑んでいるあたり、聞こえていたと思うが、
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うたプリ大好き?(プロフ) - おぉ！更新楽しみにしています！ (2020年2月21日 5時) (
レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
白奈うどん(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます。今月中に更新させていただきます (2020年2月21日 3時) (レス) id: fd110bec0b (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2020年2月17日 12時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
糖(プロフ) - 更新きたぁあああああ！！！！！！！ｆｏｏｏｏｏｏｏｏｏｏ！！！！ (2019年9月18日 6時) (レス) id: a9cd84d524 (このIDを非表示/違反報告)
白奈うどん(プロフ) - 柘榴(パソコンver.さん» ごめんなさい！待たせてしまいましたぁぁぁぁ！まってて下さりありがとうございます。本気で嬉しいです。 (2019年9月16日 17時) (レス) id: fd110bec0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白奈うどん | 作成日時：2018年2月12日 2時
