ツンデレ公安女子に赤井さんが猛烈アタックしてめでたく付き合った後の話

二者面談 ページ20

「ごめんなさい」

最悪だ。両親と赤井が対面したなんて……きっと呆れられた。めんどくさいって思われた。
しかも来週には帰国しなければならない。

もうヤダ。

赤井「なぜ、君が謝る」

そうやって甘やかされる。その優しい声で、
何もかも見透かしたような目で

そして、私が落ち着くまで待ってくれる。


赤井「電話の内容はなんだった？」


「帰国。来週には帰国しなきゃいけない」


子供を宥めるのと同じように、私の頭を撫ぜる

細長くゴツゴツした男らしい手の動きが心地よい。遠い昔公園であった男の子に同じようにされた事を思い出し笑ってしまう。



赤井「……タイミングがおかしいと思うが……世界で一番Aの事を愛してる。これからもずっと一緒にいてくれ」



それは、ロマンチックなものでもなんでもなく

だけど、私の心情を見透かして取った行動。




その思いやりがあったかくて、くすぐったい。
本人は真剣な表情で私を覗く
そのグリーンの目に紅が映る


「かっこ悪い……だけど……カッコいい」


矛盾してるのは分かってる。素直じゃない私の口からはこれが限界。こんなんでも分かってくれる男は優しすぎるのだ


赤井(指輪用意しておけばよかった……)

なんかすごく落ち込んでる。大型犬のくせに小型犬みたい。これをFBIに見せたらどうなるのか

「じゃぁ、指輪貰うときはロマンチックなものを期待しております」

赤井「了解。 my princess」


赤井「明日にでも挨拶に行くか」

「イヤダ」

赤井「君が帰国する前がいいだろう。それにしばらく会えなくなるんだ。誰にも邪魔されたくない」

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