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協定項目47 ページ48

「太宰さん、それなんですか?」


探偵社の応接ソファに座ってノートを読んでいる太宰に敦が問いかける。


「ん?知りたいかい?」


太宰はそう云うとノートを閉じて敦に表紙を見せた。


「夫婦内協定…?」


疑問符を浮かべる敦に太宰は微笑む。

そして愛おしそうに表紙を撫でた。


「私とAの決まり事だよ。折角だから幾つか読んであげよう。」


またノートを開き、太宰はよく通る声で読み上げる。


夫婦内協定第一項目『挨拶は欠かさずに』

「これは私達が恋人の時からずっと欠かさないことだ。例え喧嘩をしてても挨拶だけは絶対にする。」


敦の方を見て太宰はそう云った。


「挨拶…ですか。」

「そう、挨拶。挨拶はとても大事だよ。何気ないことだけれど、挨拶を交わすだけで私はとても安心する。」


成る程、と呟いて敦は頷く。

太宰はページを何枚か捲り、また読み上げた。

夫婦内協定第七項目
『お金の無駄遣いはしない』


「…現実的ですね。」

「当然だよ。これは全国の夫婦にとっても死活問題だ。…とは云ってもね、Aがゲーム好きなのは知ってるだろう?」


敦が頷くと太宰は微かに苦笑した。


「ゲームが好きなのは悪いとは云わないさ。私自身Aがゲームしてるのを見るのも、一緒にするのも好きだ。だけど、ゲームってものは高いだろう?ハードもソフトもそれなりに値段がする。」


敦は何となく太宰の云いたいことが判った。


「つまり、あまり使った気がしていなくてもいつの間にか結構お金を使っているということが多いんだ。それで、つい先日Aと話しあったんだけどね。」


“私、ゲームに関してはお金を惜しみなく使おうと思う”


何となくかっこよく感じるがそれは一体良いことなのだろうか。

敦はそう思ったが口には出さず黙り込む。


「A自身、使いすぎることは無いと思うけれど…ソフトの新作ラッシュが来たら少し不安だよね。一度据え置き壊しちゃったからとても文句は言えないのだけど。」


太宰の言葉に敦は苦笑した。


「まあ、そう云うところも含めて私はAが好きだよ。この協定もお互いの事を考慮して考えてた。まあ、夫婦内協定自体は無くなるから、次は家庭内協定かな?」

「え、如何いうことですか?」


敦がそう問うと太宰は不思議そうに頸を傾げる。


「あれ、君には云ってなかったっけ?」


何の事か判っていない敦に太宰は笑みを浮かべ説明した。


「私、父親になるのだよ。」

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(プロフ) - 分かりました! (2017年4月1日 13時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - 和さん» 実は私お友達申請などのしくみがよく分からなくて…私もぜひお友達になりたいので教えてくださいませんでしょうか。 (2017年4月1日 11時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - お友達申請してもいいですか? (2017年4月1日 1時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
medaemon(プロフ) - スターチスさん» 頑張って下さい!!待ってますよ! (2017年3月31日 9時) (レス) id: ca66a711e7 (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - medaemonさん» そんな、全然上から目線なんかじゃないですよ。コメントしていただいただけでありがたいです。最近あまり更新出来ていませんが、頑張りますね! (2017年3月30日 22時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スターチス | 作成日時:2017年1月31日 1時

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