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協定項目43 ページ44

「A、起きて。」


寝息をたててぐっすりと眠っているAを太宰は揺する。

然し、中々起きないA。


「最近仕事忙しかったみたいだから疲れ溜まってるのかな……。」


太宰はそう呟くと寝台に腰掛け、Aの頭を撫でる。

心なしかAの顔が穏やかになった。


「ふふ、可愛い。」


太宰はAの寝顔を見つめる。

Aと過ごす時間に太宰は戸惑うこともあった。

自分はこんなに幸せに過ごして善いのだろうか。

そんな思いが太宰の中で巡り、何処かぎこちなくAに接してしまう時期もあった。

それでも、Aは変わらずに居てくれた。


「…ありがとう。」


そんな言葉が太宰の口から自然と出る。

そしてAを起こそうともう一度Aの躰を揺すった。


「A、そろそろ起きないと今日お出掛け出来ないよ。」


今日、Aと太宰は非番。

だから二人で何処かに行こうと話していたのだが、Aが一向に起きない。


「も〜、起きないと私接吻しちゃうよ?」


その言葉を聞いてか否かAがゆっくり目を開いた。

何度か瞬きして、欠伸をしながら躰を起こす。

まだ寝ぼけ眼のAに太宰は軽く触れるだけの接吻をした。


「おはよう、A。」


一瞬何されたのか判っていなかったA。

理解した瞬間、太宰から目を逸らす。


「おはよ…。」


照れているAを嬉しそうに太宰は見ながら話した。


「朝ご飯は作っておいたから、出掛ける準備してリビングに来てね。」

「えっ、治が?」


驚いたようにAが太宰を見る。


「Aほど美味しくは無いと思うけど、Aに教えて貰った通りに作ったから大丈夫だよ。」


綺麗な笑みを浮かべ、太宰はそう云った。


「ほらほら、早く着替えないと私がAの服脱がして着替えさせるよ?」

「じゃあ、早く部屋から出て!」


*****

そろそろ完結させなきゃいけないのにオチが浮かんでこない私…。

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(プロフ) - 分かりました! (2017年4月1日 13時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - 和さん» 実は私お友達申請などのしくみがよく分からなくて…私もぜひお友達になりたいので教えてくださいませんでしょうか。 (2017年4月1日 11時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - お友達申請してもいいですか? (2017年4月1日 1時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
medaemon(プロフ) - スターチスさん» 頑張って下さい!!待ってますよ! (2017年3月31日 9時) (レス) id: ca66a711e7 (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - medaemonさん» そんな、全然上から目線なんかじゃないですよ。コメントしていただいただけでありがたいです。最近あまり更新出来ていませんが、頑張りますね! (2017年3月30日 22時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スターチス | 作成日時:2017年1月31日 1時

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