検索窓
今日:9 hit、昨日:9 hit、合計:240,276 hit

協定項目35 ページ36

太宰とAがやって来た瑠花の家。


「はい、これ横浜で買ったお土産。」


Aが瑠花にお土産を渡す。


「あ、私もあるよ!ちょっと待ってて!!」


そう云って瑠花はお土産を取りに行った。


「瑠花はね、北海道で教師やってるんだよ。」

「へぇ〜、北海道。それはまた凄いね。」


太宰が感心したように云う。

少し二人が会話を交わしていると瑠花が戻ってきた。


「二人で仲良く食べてね。」

「おー、ありがとう。処で、瑠花彼氏出来た?」


Aの突然の問いに瑠花はかなり大袈裟にリアクションして驚く。


「か、かかか彼氏って!な、何云ってるの!?」


顔を真っ赤にして叫ぶ瑠花。

そのリアクションにAだけでなく、太宰も笑う。


「中也に負けず劣らずの初心だねぇ。」

「相変わらずの反応。ふふっ。」


Aは楽しそうに笑っていた。


・・・


「良い子だったね、瑠花ちゃん。」

「でしょ?私の幼馴染みであり、一番の友達だからね。私が結婚するって云った時もすっごい喜んでくれてさ。」


Aの実家への帰路で太宰とAは瑠花のことを話す。


「治と逢わせることが出来て善かった。」


夕日がA達を包む。

嬉しそうに云ったAの頭を撫で、太宰が呟いた。


「君の故郷に来て…君のことを沢山知ることが出来た。」


太宰は眩しそうに目を細める。


「でも…私はまだまだ君のことを知りたい。」


繋がれた手に少し力がこもった。

Aが俯いて、小さく呟く。


「私だって…もっと、治のこと知りたい。」

「…Aになら幾らでも教えるよ。」


立ち止まり、お互い見つめ合う。

次第に顔が近付いていき、二人の影が重なった。

協定項目36→←協定項目34



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (226 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
410人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 分かりました! (2017年4月1日 13時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - 和さん» 実は私お友達申請などのしくみがよく分からなくて…私もぜひお友達になりたいので教えてくださいませんでしょうか。 (2017年4月1日 11時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - お友達申請してもいいですか? (2017年4月1日 1時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
medaemon(プロフ) - スターチスさん» 頑張って下さい!!待ってますよ! (2017年3月31日 9時) (レス) id: ca66a711e7 (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - medaemonさん» そんな、全然上から目線なんかじゃないですよ。コメントしていただいただけでありがたいです。最近あまり更新出来ていませんが、頑張りますね! (2017年3月30日 22時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:スターチス | 作成日時:2017年1月31日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。