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協定項目33 ページ34

鼻歌を口ずさみながらAは太宰の少し前を歩く。

矢張り故郷となると安心するのか、Aの頬は緩みっぱなしだった。


「良い天気だね〜。」


太宰の方を振り返り、Aが話し掛ける。


「本当だね。ところでA、何処に行くんだい?」

「私の後輩がバイトしてるお店。是非旦那さんと来てください!って云われたから。」


珍しくAから太宰の手を取った。

そして先導するように歩き出す。


「Aって何時から横浜に来たの?」


太宰は嬉しそうな表情を隠さず、Aに問う。


「高校生の時から。社長と父さんが知り合いでさ、事務員が足りないって聞いた父さんが勝手に私を推してね。まあ、正直私将来のこととか全然考えてなかったから丁度善かったよ。探偵社の事務員になったお陰で治とも逢えたしね。」


Aが太宰と腕を組みながらそう云った。

余程機嫌が善いのかまた、鼻歌を口ずさみ始める。


「今日は甘えたさんかな?可愛いから善いけど。」


暖かな日の光が二人を照らした。

Aも太宰も幸せそうに微笑む。


「あれ、星深?」

「星深じゃね?つか、星深だろ。」


そんな時、数人の青年がそう云ったのが聞こえたAが振り向いた。


「ほら、矢っ張り星深じゃねぇか!」

「てことは、横の奴が星深の旦那?でけぇな。」


Aは誰?と云うように頸を傾げたが、暫くすると合点か云ったように声を上げる。


「あ!山城と朝井と橋か!え、何で此処に居んの?」

「それは此方の台詞だよ。俺らは遊んでるだけだし。」


太宰が誰。とAに聞いた。


「中学時代の同級生。一応自己紹介しとく?」


Aがそう云い、太宰の背中を軽く押す。

太宰は人の良い笑みを浮かべ、自己紹介をした。


「Aの夫の太宰治です。Aの面白い話とかあったら是非教えて。」

「また余計なことを…。」


Aが太宰に対して何か云おうとすると、一人の青年がそれを遮るように話し出す。


「俺は山城です。星深の面白い話つったらあれだよな、徹夜した星深が国語の時間に突然事切れたように眠りだしたやつ。」

「あったなそれ!あ、俺は朝井です。でかいっすね、あとイケメンですね。星深やるなお前!」

「橋です。星深は滅茶苦茶いじられキャラだったよな〜。まあ、俺らが勝手にいじってたんだけど。」


Aは恥ずかしさと怒りで顔を真っ赤にしていた。

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(プロフ) - 分かりました! (2017年4月1日 13時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - 和さん» 実は私お友達申請などのしくみがよく分からなくて…私もぜひお友達になりたいので教えてくださいませんでしょうか。 (2017年4月1日 11時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - お友達申請してもいいですか? (2017年4月1日 1時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
medaemon(プロフ) - スターチスさん» 頑張って下さい!!待ってますよ! (2017年3月31日 9時) (レス) id: ca66a711e7 (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - medaemonさん» そんな、全然上から目線なんかじゃないですよ。コメントしていただいただけでありがたいです。最近あまり更新出来ていませんが、頑張りますね! (2017年3月30日 22時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スターチス | 作成日時:2017年1月31日 1時

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