協定項目28 ページ29
___厭?厭じゃないでしょ?
___可愛いなぁ…もっといじめたくなる。
___ほら、私のことよく見て。
Aの頭の中でぐるぐる回る昨夜の太宰の言葉。
恥ずかしさなど色々な感情が混じり、Aの頭はパンク状態だった。
仕事に集中しようと書類やパソコンと向き合っても暫くすると動きを止めて、真っ赤な顔で悶え始める。
それが今朝から繰り返されていた。
「あの、星深さん如何したんですか……?」
「俺に聞くな。」
敦が思わず国木田に聞いたが、国木田も判る訳が無い。
元凶である太宰はそんなAを見て、密かに楽しんでいた。
「…ナオミちゃん、一寸私の頭殴って。」
「はい?」
突然のAの言葉にナオミは目を点にする。
「殴ってくれたらきっと忘れられる……。」
「忘れるって何をです?」
Aは何度か瞬きをした。
そして、一瞬で顔が赤に染まっていく。
「あぁぁぁ……もう、無理ぃぃぃ……!」
両手で顔を覆って、Aは声を上げた。
「ほっしー五月蝿い。」
「五月蝿いぞ、星深。」
「すいません!」
乱歩と国木田に注意され、Aは謝ったがいまだ悶えている。
「太宰さん…ですよね原因。」
敦が太宰を見た。
「何したんですか…。」
「うふふ…。」
不敵な笑みを浮かべただけで太宰は何も云わない。
「お前…本当に何したんだ……。」
国木田は呆れたような顔をした。
「秘密。私とAだけの、ね。」
殆どの人間が何となく察する。
谷崎はナオミによって似たような目にあっているので、少しだけ同情していた。
「うわぁぁぁ……。」
Aはいまだに真っ赤な顔をして頭を抱えていた。
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和(プロフ) - 分かりました! (2017年4月1日 13時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - 和さん» 実は私お友達申請などのしくみがよく分からなくて…私もぜひお友達になりたいので教えてくださいませんでしょうか。 (2017年4月1日 11時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - お友達申請してもいいですか? (2017年4月1日 1時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
medaemon(プロフ) - スターチスさん» 頑張って下さい!!待ってますよ! (2017年3月31日 9時) (レス) id: ca66a711e7 (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - medaemonさん» そんな、全然上から目線なんかじゃないですよ。コメントしていただいただけでありがたいです。最近あまり更新出来ていませんが、頑張りますね! (2017年3月30日 22時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スターチス | 作成日時:2017年1月31日 1時