協定項目23 ページ24
あの後、二人の帰りが遅いのを心配した国木田が公園でイチャついている二人を見付けて散々怒られた太宰とA。
「今日はツいてなかった…。」
Aが買い物カゴを乗せたカートを押しながらそう云う。
「あんなに怒った国木田君見たの久しぶりだよ。私達がイチャついてるのが羨ましかったんだろうね。」
「あれが羨ましがってるように見えた?」
「国木田君は素直じゃないからねぇ。」
夕食の材料をカゴに入れていくA。
太宰がこっそり蟹缶を入れようとするのを手で押さえた。
「ケチ。」
「まだ家にいっぱいあるじゃん。」
蟹缶を戻してくるように無言で太宰に促す。
太宰は肩を落として蟹缶を戻しに行った。
「却説…あとは何がいるっけ。」
その時、Aは人とぶつかる。
「あっ、すいません。」
「いえ、こちらこそ……って、貴方は太宰治の!」
Aがぶつかったのは樋口一葉だった。
樋口は慌ててAから距離をとる。
「何故こんな所に…!」
「え、買い物ですけど…。」
Aが若干引いてしまうぐらいにAを警戒している樋口。
「あの太宰治の妻となった人物がただ者である筈が無いと芥川先輩が云っていました…。」
「否、唯の事務員です…。」
周りの人々がチラチラとAと樋口を見る。
「えっと、樋口さん?でしたっけ?取り敢えず落ち着きましょう。此処、スーパーですよ。」
Aがそう云うとはっとしたように樋口は警戒を解いた。
「失礼しました、私としたことが…。」
「いえ…樋口さんも買い物ですか?」
「えぇ、夕食の買い出しに。」
樋口のカゴを覗いたAは思わず苦笑した。
「楽したい気持ちは判りますが…もう少し栄養バランスを考えた方が善いと思いますよ。」
Aの言葉に恥ずかしそうに樋口は顔を赤らめる。
「そうですよね…。」
「あ、Aやっと見付けた!って、君は樋口さんじゃないか。」
太宰がやって来てそう云った。
「治、アンタまた違うもの取ってきて…何それ。」
「期間限定味の素味のポテトチップス。」
「ほんッと好きだね味の素…。」
樋口は太宰とAのやり取りを見て、夫婦と云うより親子…?と思う。
「それより樋口さん。君、女性なんだからもう少し栄養バランス考えた方が善いと思うよ。」
「先程同じことを貴方の奥さんから云われました。」
＊＊＊＊＊
味の素味のポテトチップスって何だ。
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和(プロフ) - 分かりました！ (2017年4月1日 13時) (
レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - 和さん» 実は私お友達申請などのしくみがよく分からなくて…私もぜひお友達になりたいので教えてくださいませんでしょうか。 (2017年4月1日 11時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - お友達申請してもいいですか？ (2017年4月1日 1時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
medaemon(プロフ) - スターチスさん» 頑張って下さい！！待ってますよ！ (2017年3月31日 9時) (レス) id: ca66a711e7 (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - medaemonさん» そんな、全然上から目線なんかじゃないですよ。コメントしていただいただけでありがたいです。最近あまり更新出来ていませんが、頑張りますね！ (2017年3月30日 22時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スターチス | 作成日時：2017年1月31日 1時
