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協定項目19 ページ20

太宰が買ってきた冷却シートをAの額に貼れば、冷たそうにAが目を閉じた。


「A、お粥食べれる?」

「……多分…。」


弱々しい声のA。

太宰は辛そうなAを見て胸が苦しくなった。


「…早く、元気になってね。」


太宰がそう呟き、Aの手を握る。


「そんな顔しないでよ…大丈夫、直ぐに治るから。」


Aは安心させるように微笑み、太宰の手を握り返した。


「……お粥、持ってくるね。」


太宰が部屋を出る。

Aは如何しようもない寂しさを感じた。

少しすると太宰がお粥を持って部屋に入ってくる。

Aは起き上がり自分でお粥を食べようとしたが、太宰がそれを制止した。


「Aは病人なんだから。はい、あーん。」


匙で掬ったお粥をAの口許に持っていき、食べさせようとする。


「…否、あの、自分で食べられ」

「あーん。」


ニコニコと無言の圧力を掛ける太宰。

渋々、Aはそのまま食べた。


「如何?」

「…美味しい。」


それは善かったと太宰は云って、またAの口許にお粥を持っていく。

Aも何も云わずにそれを食べる。

何度かそれを繰り返し、お粥が無くなるとAは横になった。


「そう云えば今日、仕事が終わったら国木田君達が見舞いに来るって。」


Aは太宰の言葉に驚いたように目を開く。


「マジか…態々申し訳無い…。」

「良いことじゃないか。愛されてるね、A。まあ、私が一番愛してるけど。」


Aは熱の所為だけでないような赤くなった顔を微かに逸らした。


*****

すごくどうでも良い話なんですけど、先日カレーを食べに行きました。

そこのカレーが辛いわ、熱いわ、多いわ。

いや、美味しかったんですよ。

これ全部食べれるかなと思った時に、浮かんできたのが織田作でして。

「そういえば、織田作カレー好きじゃん。よし、頑張ろう。」と、奮起して無事に完食しました。

因みに食べている間、「辛っ!辛いよおじさん!これ隠し味に溶岩でも入ってるの?」と、心の中で呟いて勝手にテンション上がってました。

はい、以上どうでも良い話でした。

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(プロフ) - 分かりました! (2017年4月1日 13時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - 和さん» 実は私お友達申請などのしくみがよく分からなくて…私もぜひお友達になりたいので教えてくださいませんでしょうか。 (2017年4月1日 11時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - お友達申請してもいいですか? (2017年4月1日 1時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
medaemon(プロフ) - スターチスさん» 頑張って下さい!!待ってますよ! (2017年3月31日 9時) (レス) id: ca66a711e7 (このIDを非表示/違反報告)
スターチス(プロフ) - medaemonさん» そんな、全然上から目線なんかじゃないですよ。コメントしていただいただけでありがたいです。最近あまり更新出来ていませんが、頑張りますね! (2017年3月30日 22時) (レス) id: 134aa8d2bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スターチス | 作成日時:2017年1月31日 1時

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