02.kiss ページ3
サングラスを掛けた彼。
目は見えないけど、確かどこかで…。
初対面のはずなのに。
見たことがあるような気がするのは気のせい?
・
『あの、どこかでお会いしたことは…??』
亮『ふふっ、あんた俺のこと知らんの?』
まるで嘲笑うかのように。
静かに微笑んでいる。
『…』
何かイヤな感じ。
女『ねぇ亮。こんな子ほっといて行こ!!』
亮とか呼ばれている彼の腕に、両腕を絡ませる彼女。
その腕を振り払い…。
ゆっくりと私の方へ近付いてくる。
『なっ、何ですか?』
亮『目閉じて』
『は?』
近い!!って思うほどの至近距離。
耳元でボソッと呟くから、何だかくすぐったい。
亮『はよ、閉じれや』
『…こう、ですか?』
何が何だか、さっぱり分からない。
キレると怖そうな感じだったから…。
言われた通りに、ぎゅっと目を閉じてみる。
『!!?』
女『亮!!』
いったい今、何が起こったの?
唇に残る柔らかい感触。
亮『ごちそうさま』
◎kiss
今のって…。
私のファーストキス!?
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作者名:みはる | 作成日時:2013年2月6日 22時