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「〜」
「で？ あんた誰？」
(なんだこの羽頭)←ユンのこと
「言いたくない 以上 帰っていいか？」
「良かねぇよ」
徹底的に拒否を貫き、帰ろうとするアレグをハクが捕まえる。
「チッ…わぁーったよ。どれだけ鍛えてやがる、この怪力暗黒龍」
「ありがとよ」
「てめ、本気で喜んでやがる」
「はい止まってー、雷獣が話しても拉致があかないよ」
ユンの制止で止まったが、二人とも言い足りない顔をしている。
「めんどくせーガキだな。この羽ピンク」
アレグの発言を聞き、ユンが鋭い目をむけるが無視する。
憤慨してしまったユンの代わりに、ジェハが質問する。
「君…名前は？」
「アレグ」
「どうしてここに？」
「旅」
「なんで旅してるの？」
「うるせー垂れ目草頭それ聞いてどうなるってんだよ黙れいやそんな言葉通じないか馬鹿だもんな
息の続く限りに罵る。
が、変態ドMには通じず。
「お褒め頂き光栄だよ。可愛い女の子がいたから声をかけてみたんだけど。せっかくだからお話出来ないかなーと」
「お話は不可能です俺は帰る以上。反論は受け付けない」
アレグは回れ右するがそこには。
(なんだよこの白坊ちゃんとリス仮面)
↑キジャとシンアのこと。
「姫さま、この者は？」
「おきゃく、さん？」
「ええそうね。
この村に見かけない女の子がいたから気になって。
話を聞きたいんだけど、話してくれなくて…」
「そうでしたか。姫さまの手を煩わせずとも、私がこの者から話を聞いて…」
(うーわこの白坊ちゃんウザっ)
「分ーった分ーったから！その白坊ちゃんと話すのだけは勘弁な」
「白坊ちゃ…っ！？」
キジャが絶句するが無視し、アレグは続けた。
「何話せばいい？ 名前はアレグな。さっき言った。ゼノと知り合いなのは単なる腐れ縁。これも言った。で？ あとは？ 旅してる理由か？ 旅人だからに決まってるだろ。一人称が俺なのは個性だと思って頂ければ結構ですが何か？ 他には？」
「すげーなお前、肺活量が半端ない」
「ああ、呼吸術を昔…」
言いかけて口を噤む。
「呼吸術？」
(あ"ーやっちまった…)
自分でボロを出したことを悔やむが、もう遅い、
「呼吸術って、もしかして、君は武術が出来るのかい？」
「あーそーですよ悪いかよ！ 女が戦って何が悪い？ てかお前ら人の過去だの個人情報だの詮索して楽しいかよ！」
開き直り&逆ギレ。
「お、アレグ、ちょっと待った待った」
止めに入ったのは…
「ゼノ」
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作者名：清川 新 | 作成日時：2020年5月12日 13時
