【銀魂】ゾッとするようなヤンデレ短編集

土方十四郎：赤くて紅い ページ29

「うぐっ！？んんーーー！！！」


鉄臭い！気持ち悪い！吐きたい！！無理い！！


土「吐くなよA。ちゃんと全部飲め。」


口と鼻を手で押さえられて吐き出せない。辛くて、苦しくて涙が出る。


「っはぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・うっ。」


土「ちゃんと飲んだな。」


気分が悪い。もう嫌だ。


土「しっかり落とせたな。臭い。だが、悪いがこっちが貧血になっちまう。お前の血も貰うぞ。」


「えっ！」


次の瞬間。今度は私の腕に刃が深く突き刺さった。溢れ出る血を美味しそうに無我夢中で飲んでいく十四郎。軽く恐怖を覚えた。あんなことをする時点で怖いと言えば怖いが、何で無我夢中で血をすすれるのか、そう思った。あんなに酷い味がして気持ち悪い物を。


土「足りねえな・・・もっと、もっとだ。」


風呂場には私の血がどんどんしたたり落ちていく。私のと彼の血が混ざってどれが誰のなのか分からなくなる。
腕だけでは飽き足らないのか足にも刃を突き刺してくる。


土「はぁ・・・美味ぇ血だな・・・」


この充満している臭いだけでも嫌なのに血が体から抜けていって、もう立っていることすら精一杯だ。

やがて足にも力が入らなくなりずるずると座り込む。くらくらして彼の胸に倒れ込む。
意識も薄れかけ、段々と目も閉じていく。

完全に気絶する前に聞こえたのは――――









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“次、今日みてえな事があったら・・・俺の全身の血液でお前を浄化してやる。


そんで、お前の血も俺が全部飲みつくしてやるから”

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