【d！】ピアノの音と音楽と＿＿＿ (ページ15)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:49,976 hit

就寝ページ15

その後は特に何も無く(まぁ上級兵からは結構迷惑そうな目線で見られたけども)

今は自室なうである。

「はぁ………なんか……疲れたわ…」

今日1日で色々とありすぎた気がする。

まず死んで

転生して

拷問させられ

何故か気に入られて

部屋を用意され

手当をされ

役職が決まり

晩御飯を食べて

今は自室

………夢なのかもしれない

都合のいい夢なのかもしれない

それでもいい

もしこれが夢なら

「………まだ……」

覚めないで欲しい、と

思う自分が居たのであった。

ふと、視界の隅に大きなグランドピアノが目に入る

「……弾いていいのかな」

なんか勝手に弾いたら怒られそうだな。

夜だし今

そう悶々と弾きたい衝動に駆られていると

ｺﾝｺﾝ

と、ドアの向こうから

「どうぞ」

ut「あ、Aちゃ～ん！！」

kn「……よう」

zm「……」

何故胡散臭い男第1号と嫌われてる男No.1、2がいるのよ最悪じゃない。

「……えっと…何か御用ですか？」

ut「いや～グルちゃんにね～
「そんなにAの事が信じられないのか？なら、その耳と目であいつの演奏を聞いてみろ」
って、2人が言われてん！あ、僕は付き添い～」

「は、はぁ…」

kn「ちゅうわけで、演奏聞きに来てん」

zm「勿論、グルッペンが自ら幹部入りさせた奴やし、全く信用してない訳ちゃう。
でも、この目で、耳で、確かめたいんや」

なるほど…

「そういう事なら……まぁ…1曲だけ」

この演奏で人間関係が…

無論、ミスタッチはしない曲が良いだろう。

なら、私の得意曲

「木枯らしのエチュード」

ちなみに作曲者は皆大好きショパン

そっと鍵盤に手を置く

この曲のイメージ………私の見解だけど。

最初は凄く小さい風が吹いている

それが一気に大きくなって、台風のような風が村に襲ってくる

クライマックスは、自分の村が壊れてしまう……というBADEND

あくまで私の見解

私の作った世界

それでいい。

それこそ、音楽の楽しさなのだから

曲をイメージしながら弾き始める

kn「……！」

zm「？！」

ut「はえぇ……」

曲は想像力である