今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:6,797 hit
小|中|大
○ ページ4
.
「ほ、ほら!!
お昼休みに、いつも、いちごオレ…!
飲んでたから…っ、好きなのかなあって…!!
ち…違った、かな…?」
…ああ、なんだ。
そういう事か…。
よく見てるんだな、…こいつ。
まさか、いちごオレ買ってる所を見られてたとはな…。
と言うか、心配そうにこっちを窺ってる姿が本当に小動物…まるで兎みてぇだ。
ほんの少しだけ、胸のあたりがポカリ、と暖かくなった気がした。
「違ってねぇよ…」
「…!
よ、良かったー!
はい!出来てホヤホヤなんだよ…!!」
違ってない、と知った女子はふわりと笑顔になると、綺麗にラッピングが施されたクッキーをずいっと渡してきた。
出来たて…ああ、だからか。
こいつがほんのり甘い香りを纏っているのは。
受け取ったクッキーは、女子の言う通り、出来てたてらしく、温かかった。
リボンを解いて、袋から1枚取り出し、口に含んだ。
サクリ、とほどよい食感と甘みが口いっぱいに広がった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
8人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Lim | 作成日時:2019年4月7日 1時