理性が切れた狼に襲われたら？(SS カク) ページ2
任務から帰ってきて体を洗い流した後、直ぐに彼女の元へと向かい
直ぐに彼女の変化に気がついたのは、ひとえにわしがAの事を好きすぎるからじゃろう。
「A……珍しいのう。香水か？」
「うん。調香師の人がここに来て、その人に合わせた香りを作ってくれるみたいで……給仕の子達に誘われて私も作ってもらったの」
嬉しそうにニコニコと話すAからは、ほのかに甘い香りがして、わしの鼻腔をくすぐる。
「いい、香りじゃな」
「ありがとう、カク」
ふわりと笑うAに、優しく、そして花のような細やかな甘い匂いが本当に似合っていた。
調香師とは、なかなかにバカにできんもんじゃ。
だけどーー
「体温が高い方が、より香るんじゃったな……？」
なんだか気にくわない‼
わしはそう言いながら、Aの手首を取り背に手を回し、首筋に自分の顔を寄せてそのまま耳朶を甘噛みした。
「ンッ……ちょ……カク？」
「……いつものAの方が……いい」
いつもAからする香りは、わしとおんなじなんじゃ……。
初めて会った時に貸したシャンプーが気に入ったらしく、Aは同じものを使っている。
もともとカリファに無理矢理勧められたものだったが、それからわしも変わらず同じ物を使い続けるようになったんじゃ。
なんともいえない、小さな優越感がそこにはあった。
なのに！ 今はその匂いがない‼
まるで、誰か他の奴に取られたような、そんな気分だった。
「……もう1度、書き換える！」
「カク？ーーゥン！……やっ‼」
Aをそのまま強く抱きしめ、わしの匂いに変わるように唇を合わせ続ける。
「A……A、もう香水は禁止じゃ」
「分かったから……離し……ぁッ……」
離れた唇を今度は首筋に持っていき、強く吸い付く。
「まずは一緒に風呂じゃな！」
そのままAを抱きかかえ、自分の部屋へと移動し始めると、わしの腕の中で「一緒になんか入りません！」と騒ぐAがおる。
まるで、初めて会った頃のようじゃ。
わしは柄にもなく、思い出すように笑ってしまった。
「いつもと同じがいいんじゃ」
きっと、今……わしは優しくも妖しく微笑んでいるんじゃろうな。
さて、お楽しみはここからじゃ！
※
ユウ様
リクエスト、ありがとうございました。SSということでしたので、どのver.でもOKな様に書かせていただきました。ご要望と違う場合など、遠慮なく教えてくださいませ。
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サキ(プロフ) - kizunaリクエストで花吐き病にキャラがなってみた麦わら一味の場合は夢主が目撃してCP9と海軍と七武海の場合は狙われて捕獲された感じでお願いします (2022年11月11日 14時) (
レス) id: 4d7646cafb (このIDを非表示/違反報告)
奏(Kanade)(プロフ) - サキさん» お返事、ありがとうございます^ ^ リクエスト、了解しました (2022年11月11日 12時) (レス) id: 04bd4eadaf (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 奏(Kanade)さん» kizuna夢主でお願いします (2022年11月11日 10時) (レス) id: 4d7646cafb (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 奏(Kanade)さん» はい大丈夫ですリクエスト楽しみにしてますして (2022年11月11日 10時) (レス) id: 4d7646cafb (このIDを非表示/違反報告)
奏(Kanade)(プロフ) - サキさん» リクエストありがとうございます。対象キャラ海軍でよろしいですか？ (2022年11月11日 6時) (レス) id: 04bd4eadaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2019年1月11日 20時
