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よっつ ページ6

伏黒目線


「でさ、深夜。僕、君に聞きたいことがあるんだよね。ついてきてくれない?」

五条先生は、にっこりと笑ってそう言った。

が、深夜は俺の服の袖を掴んで離そうとしない。

「んー……、恵が一緒ならどう?」

そう提案すると、深夜はこくりと頷いた。

それを見た五条先生はあはは、と笑う。

「よっぽど恵のことが好きなんだね。……それじゃあ、行こうか。」

五条先生は廊下の奥へと歩いていく。

俺と深夜は、それについていった。






案内されたのは、とある教室。

広々とした教室でたった三人、俺と深夜は椅子に座り、五条先生は教卓に腰掛けていた。

「それじゃ、質問。

……どうして恵を助けた?」

深夜は、そっと口を開いた。

『……、恵が大事だから。』

初めて聴く声。

年相応といった幼い声だったが、話し方はとても淡々としたもの。

「へえ、大事ねぇ。……じゃ、次。」

五条先生は答えにあまり納得していなかったようだが、質問を続けた。

「恵をずっと見てたの、君だよね。」

これは質問というより、確認。

深夜は頷いた。

「どこから見てたの?」

こっちは質問だ。

深夜は席を立ち、すたすたと俺に近づいてきた。

そして俺の目の前まで来た瞬間。


突然、姿を消した。


「!?」

思わず立ち上がり、周りを見渡す。

「恵。……下。」

五条先生に言われて見るが、そこにあるのは俺の影で暗くなった床があるだけで……。

「………!?」

深夜が、顔をだした。

首から上だけを床からだし、俺を見ていた。

「へぇ、なるほど。影に隠れてた、って訳か。」

五条先生はひとりで納得したように呟いた。

深夜は影が差していない床に手をつき、まるでプールからあがるように体を床からだした。

そして床に足をつき、立ち上がって何事もなかったかのように椅子に座った。

俺も我に返って、椅子に座る。

「……面白いね。」

五条先生はそう言って笑い、教卓から降りて俺の前まで移動する。

「能力とかは明日あたりに改めて聞くとして……今日はもう休もうか。」

お疲れ、と声をかけて教室を出て行った。

深夜とふたりきりになり、少しの沈黙が流れる。

とりあえず俺は深夜の頭を撫でた。

「……行くぞ。」

そう一言声をかけて歩き出すと、深夜は立ち上がって俺のすぐ横をついてきた。

廊下を歩く途中、深夜に話しかける。

それに深夜は仕草か、短い単語で答えた。

悪くない居心地だった。

いつつ→←みっつ


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メルヘン - 続きすごく気になります!これからも頑張ってください!応援しています! (2021年1月10日 11時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
巫都 - 面白かったです!続き楽しみにしてます! (2021年1月7日 16時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鷹っぽい鷲 | 作成日時:2021年1月1日 20時

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