赤井秀一さんと住んでみる3【沖矢昴】

142.セキュリティの甘さ ページ45

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組織に与えられた任務の為、バーボンの変装をすることになった秀一さんとあるデパートを訪れていた。



きっかけとなったやりとりはこうだ。


秀一「毎度降谷くんに服を借りるのは悪いからな。
降谷くんぽい服をこちらでも用意するとしようか。」



『…またこんな任務が回ってくるのは嫌ですけどね。
…それに、降谷さんぽい服ってグレーのスーツなんじゃ？』



秀一「…なら安室くんぽい服か。
A、…君の力を借りたい。

…それは一体どんな服なんだ？」



…それは、…私も知らん。



『…え、そ、それは……あ、あれですよ！
ピ、ピンクとか着てた気もするし、
あと、白いセーター…的なの、とか？』



秀一「…それはボウヤの探偵事務所の彼女の話か？」



『…真剣に安室さんを思い浮かべてたんだけど。

………もう、本人に連絡とって聞いてみましょう！』



秀一「…なら俺が君の携帯から連絡しよう。」



こうして安室さんこと降谷さんに
ガミガミ(秀一さんが)怒られながら
なんとなく服の特徴を聞き出し、今に至る。


秀一さんはというと降谷さんから情報を聞き出せたことで、
「君はここで待っていてくれ。なに、安心しろ。この程度、造作もないからな。」
と言って自信満々に私を置いてさっさと服を選びに行ってしまった。



秀一さんのマイペース加減はいつものことだと思い、
私はデパート内のス○バで、
ダークモカチップフラペチーノをテイクアウトし、
待っているよう言われた場所の柱に背を預け、
スマホをいじっていた。




？「…おや、お嬢さんお一人ですか？」



そしてめんどくさいのに絡まれる。
高校生くらいの若い男。どこかで見た制服…。



『主人を待ってますので、お構いなく。』



白馬「申し遅れました。…私の名前は白馬探。
身長180cm、体重65kg、8月29日生まれ、
乙女座、A型の僕でよければ、
是非、ご一緒させていただきたい。」



『おいおいおいおい！ちょっと待って。話聞いてた？
っていうか、
…君のセキュリティの甘さどうなってるの？
…乙女座でもＡ型でもなんでもいいけどさ、
こんな早く個人情報提供されたの初めてなんだけど！』



白馬「…悲しいかな。…貴女は嘘を吐いている。」



『…ついてないけど。』



白馬「貴女ほど美しく可憐な女性なら、
言い寄る良からぬ男から身を守るために…、
既婚者だと身分を偽るのも納得…。

さぁ、行きましょう。」



『…自分が良からぬ男だとは思わないの？
………どこへ？』

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