赤井秀一さんと住んでみる3【沖矢昴】

121.買収作戦 ページ24

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コナン「………いらないよ。
…心配しなくても、子どもの前で、しかも、
人の家のキッチンで、堂々と思いっきりイチャついてたことは、……誰にも言わないでおいてあげるよ。」




秀一「…………そうか。」




『め、眼鏡だよね！？
秀一さん、昨日の…！
(早く渡して早く帰らせましょう！)』



秀一「……あぁ。
(…いや、言い訳と口止めくらいはしとかんと、
他の子供たちに悪影響がでるかもしれないだろう。
…引き留めてボウヤを買収した方が賢明だ。)」



『(おっけー！)』



コナン「…こそこそなに話してるの？

……昨日と言えばさぁ。
何かジョディ先生ものすごく怒ってたよ。

爆発のあった階と、その下の階の全室のお客さんに、
「私が卵を電子レンジに大量に入れて温めたせいです」
って言わされて辱めを受ける羽目になったって。」



『…そうなの？』



秀一「……確かにそう指示したのは俺だが、
……それしか思い付かなかったんだよ。

5年前、君が実際に俺の目の前でやった事だからな。
…そのときの印象がどうにも離れなくて。」



『…私は、茹で卵を作ろうとしただけです。』



秀一「…そんなところも愛おしいが、次は俺に手伝わせてくれないか。君に怪我をされたら困、る…」



コナンの眼力と、まだ懲りないのかという物凄い圧力を感じ言葉に詰まる赤井。



『こ、コナンくん！！
シャーロックホームズの英国の伝説の初版本が、たまたま偶然今競り落とせたんだけど！
あげる！あげるよ！
この家には初版本はなかったよね！？』



コナン「え！？本当に！？
でも、あれってプレミアの中のプレミアで何百万もするんじゃ…？」



秀一「…ボウヤ。俺を誰だと思ってる？
……そのくらい朝飯前だ。」



コナン「…もしかして、
……ボクを買収しようとしてない？
…心配しなくても、あいつらには言わないよ。

……園子ねーちゃんは食いついてきそうだけど。」



『……有希子さんにも、黙っててくれる？』



コナンに目線を合わせて念を押す。



コナン「…迂闊にあいつらや蘭ねーちゃん達の目につくところで思いっきりイチャつかないならね。」



Aはそれは彼次第だと赤井の顔を振り向く。



秀一「…ん？………俺か？
……かなり険しい道になりそうだが…。
………そうだな。…………考えておこう。」



コナン「…ジョディ先生もカンカンだったから謝った方がいいと思うよ。
なんで小型手榴弾まで使ったのかも納得できないってさ。」

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