86.ベルモット ページ39
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赤井も朝からいなくて1人でいてももやもやする為、Aはある埠頭に来ていた。
そこは、両親の殉職した現場として例の写真に載っていた場所だった。
今はもう廃墟化している為、組織の取引や殺しなどには都合が良いのだろう。
データは5年程前のものの為、血痕やその他の痕跡はもう残っていなかった。
『…当然、か。』
ここに来れば何かわかるかもと思ったが、無駄足だったようだ。
しばらく港から海が揺れるのを眺め、現場を後にしようと海に背を向ける。
？「…あら、誰かと思えばあなた…、バーボンのお気に入りじゃない。」
ライダースーツに身を包んだ美女の気配に、
ただ者ではないことを察知して警戒心を強めた。
『…そんな名前の知り合い、居ませんけど。』
ベルモット「…あら、あなたには話してると思ったけど、思ってたより大切にされているのね。
なら、組織のことは、ご存知かしら？」
『……。』
ベルモット「…そう。なら話は早いわ。
…この場所から手を引きなさい。
じゃないと、……殺すわよ！」
『…！！』
顔面に向かって強力な蹴りがくるのを受け止めたAが、その脚を掴んで肘を入れようとするのは回避された。
すかさずこちらからも顔面に蹴りを入れようとするのも腕で防がれてしまう。
ベルモット「…あなた、何者？
なかなかやるようだけど、もう観念しなさい。」
チャキと音がする。
正面から額に拳銃を突きつけられ、距離をとらされる。
『…最初からそれ、使いなさいよ。』
ベルモット「…口には気をつけるのね。Baby…」
―――――
零「…こんなところに呼び出して、一体何の用です？」
ベルモット「あら、感謝してほしいわ。あなたの大切なお嬢様を助けてあげたんだから。
…こっちよ。
バーボン。」
仕方なく車から降りてついていくと、倒れた人影が見えた。
零「……まさか！！」
駆け寄ると明らかに自分がよく知る彼女。
顔から血を流し意識がない。
零「…ベルモット！！お前…！」
ベルモット「…良く見なさい。気絶しているだけよ。
ちょっとやりあっちゃって、仕方なく拳銃で殴って気絶させたのよ。」
ほら、と見せられたベルモットの腕には蹴りを受け止めた際にできた痣ができていた。
ベルモット「…そんなことより、早く彼女を移動させるのね。ここは危険すぎるもの。」
降谷はAを抱えてRX-7の後部座席に寝かせ、エンジンをかけた。
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Alice(プロフ) - kaoruさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私も緋色の映画が待ちきれなくて、何とか赤井さんに愛されたい（笑）と思って作ってしまいました！楽しんで頂けると嬉しいです！ (2020年8月4日 0時) (
レス) id: a006ba535f (このIDを非表示/違反報告)
kaoru(プロフ) - はじめまして！緋色映画やるって聞いてからまた赤井さんに沼っている時に、この小説を見つけてしまって…。面白すぎて一気読みしました！！続きが気になりすぎます。応援してます、頑張ってください！ (2020年8月3日 23時) (レス) id: ecb16dd86f (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - レーナさん» コメントありがとうございます！嬉しいです！(^^) (2020年8月1日 9時) (レス) id: a006ba535f (このIDを非表示/違反報告)
レーナ - めちゃくちゃ面白い夢小説発見☆続き楽しみにしてまーす！！！頑張れんこん！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: c89295cbe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス | 作成日時：2020年7月30日 11時
