85.真実を知るとき�� ページ38
.
『……殉、職…。』
スマホに映し出された両親の情報には、殉職の文字と、その場所や写真など事細かに記載されていた。
秀一「判断を早まるな。写真の人物は間違いなく君の両親なのか？」
『…間違いないです。名前は偽名のようですけど、
…遺体の写真はとても合成とは…思えません。』
秀一「だが、引っかかるな。
ただの殉職なら、降谷君が知らないわけがない。
当然君の両親が所属していたFBIにもデータがあっていいはずだ。
裏の理事官のPCにだけこのデータがあったということは、…何か裏がある。」
『…でも！…この写真はどうやって？』
秀一「…可能性があるとすれば、
君の両親と公安の裏の理事官が共謀して撮らせたとも考えられる。」
秀一(彼女の両親がFBIだと組織にバレて何らかの方法で公安に保護されている可能性もあるが…。)
秀一「…使っていた偽名と顔がわかれば、もう1度こちら側から探れる。
一旦君は休め。
何かわかったらすぐに伝える。」
『…。』
そう言ってパソコンとスマホを閉じ、Aをベッドへ誘う赤井。
秀一「…ほら、来い。一緒に寝てやる。」
Aは、『それって、いつもと同じなんだけど…。』という言葉を胸に仕舞い、大人しく隣に横になった。
横になると良くない考えが次々と湧いてくる。
それを払拭するように布団を頭から被ろうとするのを赤井に阻止され、代わりに深いキスを落とされる。
『…ちょっと。』
秀一「…君が良からぬことを考えている顔をしていたんでな。
気を紛らわせたいなら、この身体、いくらでも貸すぞ。」
そう不敵な笑みを浮かべる赤井に悔しくなったAは彼の胸ぐらを掴み、彼に跨がる。
『…私にはこんなこと、できないと思った？』
そのまま赤井に思いっきり噛みつくようにキスをした。
…嫌な妄想を頭から振り払うように。
するといきなり身体が反転する。
秀一「…積極的な君も愛しているが、生憎俺は、
好きな女は組み敷いておきたいタイプなんだよ…。
…A。
…安心しろ。余計なことを考える暇など与えんからな。」
―――――
翌朝。
目が覚めると彼はもういなかった。
例の件でFBIに行ってくれているらしい。
赤井のおかげか、両親がもし本当に殉職していたらなど、他にも色々マイナスな事を考えずに済んだのは事実だった。
…なんか、手のひらで転がされてるようで面白くない。
それに乗ってしまった私も私だけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 342人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Alice(プロフ) - kaoruさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私も緋色の映画が待ちきれなくて、何とか赤井さんに愛されたい（笑）と思って作ってしまいました！楽しんで頂けると嬉しいです！ (2020年8月4日 0時) (
レス) id: a006ba535f (このIDを非表示/違反報告)
kaoru(プロフ) - はじめまして！緋色映画やるって聞いてからまた赤井さんに沼っている時に、この小説を見つけてしまって…。面白すぎて一気読みしました！！続きが気になりすぎます。応援してます、頑張ってください！ (2020年8月3日 23時) (レス) id: ecb16dd86f (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - レーナさん» コメントありがとうございます！嬉しいです！(^^) (2020年8月1日 9時) (レス) id: a006ba535f (このIDを非表示/違反報告)
レーナ - めちゃくちゃ面白い夢小説発見☆続き楽しみにしてまーす！！！頑張れんこん！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: c89295cbe6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アリス | 作成日時：2020年7月30日 11時
