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九十四話 最終話 ページ45




無人機が大きな異能機体にぶつかり、両機体が海に落ちた。無人機の方は、一名終身刑の虜囚が乗っていたとのこと。無人機の下敷きになって亡くなったらしい。



「酷いものね」



海のまわりには軍警や異能特務科、武装探偵社とこの街を守るスペシャリストたちが集結している。




幸い犠牲者は民間人は一切なく、一名のみに済んだ。その一名は終身刑の者だから不運な事故で終わった。

この事件は、数日前に起こった大量の狂人者発生と関係があるのかは明らかになっていない。





潮風が私の髪を揺らした。



「・・・・・・本当に馬鹿ね。最期まで『生』に希望を持ったからこんな結末になったのよ。ルチア、貴方は『生』にも『死』にも嫌われた」



黒いマントを翻しながら来た道を戻る。





「武装探偵社、覚悟してなさい。絶対に潰してやる」

私の声が、集まって来た野次馬たちの声でかき消されていく。



あとがき→←九十三話 ドラマのワンシーン



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作者名:赤菊 藍 | 作成日時:2018年10月2日 19時

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