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余裕なんてない ページ29




相変わらず私以外の足音がこつこつと聞こえてくる。


こんなことされるのは人生初なので恐怖が抑えられない。小刻みに震える手足は、まさに小鹿そのもの。

夜につけてくるとか不審者以外の何者でもないだろうが。



私に皆みたいな異能があれば不審者なんてちょちょいのちょいだというのに、生憎私は異能を持っていない。それどころかスマホ一台と五百円玉一枚に飴ちゃん一個という装備。
武装探偵社所属だというのに情けない。

私は正に最弱カードだ。




「こんなの聞いて無いよ……」


誰にも聞こえないように言葉を漏らした。



一定の距離どころか増々足音が近づいてくる。どうしようかと考えてもいい案が一向に浮かんでこない。
もう走るか飛び掛かるかの二択しかないと思う。


走馬燈こそ見えないものの、恐怖の色は目の前に浮かんでいてカタカタと寒気が侵食していく。



早くコンビニに着け。早く!


「おい」


その太い声が耳に届いて、肩が大きく跳ねた。
つい進めていた足が止まって、口をパクパク動かす。



「は、はい……!?」


裏返った声が静かに辺りを反響していく。



心臓の鼓動音がやけに鮮明に聞こえていて、自分の呼吸ですら恐怖の材料になる。



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赤菊 藍(プロフ) - 孤児ギンさん» ギンさん!あけましておめでとうございます〜!!今年もご期待に添えられるように頑張っていきますね! (2019年1月1日 20時) (レス) id: cc808b1622 (このIDを非表示/違反報告)
孤児ギン(プロフ) - 赤菊さん、あけましておめでとうございます!今年もこの小説を通して元気をもらいますね〜!更新ファイトです! (2019年1月1日 19時) (レス) id: 7ce5c5399d (このIDを非表示/違反報告)
赤菊 藍(プロフ) - 孤児ギンさん» コメントありがとうございます。漆黒さんでしたか!一瞬びっくりしてしまいました。ばれてしまうのは書いている自分でもびっくりですw更新頑張ります! (2018年11月19日 21時) (レス) id: 729a63d6a3 (このIDを非表示/違反報告)
孤児ギン(プロフ) - ついにばれちゃいましたね〜…。この後の展開がものすごく気になるところです!更新頑張ってください!(元漆黒の天使 鬼気)です (2018年11月19日 21時) (レス) id: fd17ce3ff7 (このIDを非表示/違反報告)
赤菊 藍(プロフ) - 漆黒の天使鬼気さん» 漆黒さん!毎度毎度ありがとうございます!漆黒さんのコメントで元気をもらっています!どうぞ更新楽しみにしててください! (2018年11月3日 16時) (レス) id: ebdd3cef6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤菊 藍 | 作成日時:2018年10月27日 16時

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