私と8人の兄

47.　俺たちができること　隼 ページ48

隼side






心のない人間が俺のような人だろう






自分が幸せならそれでいいって、他の人なんかどうでもいい






俺の頭は狂っていた






妹なんて上に従えばいい






ただただ兄の言う通りにしておけばいいって






その気持ちが（人１）を傷つけた






（人１）は好きだった






でも喧嘩とかになるたび面倒くさくなっていた






でも笑ってくれるのはすごくうれしかった






まさか（人１）が家族を拒絶するなんて全く思ってなかった






大好きだからこそ出て行ったのだと思う






愛があるもの同士はいつまでも一緒にいてられる






俺は愛すことが出来なかった






だから離れて行ったんだ






目に見えるものじゃないけど






心でつながっているもの






これは父に言われた言葉






『愛は目に見えるものじゃないけど、心でつながっているものだ。愛情深くなればなるほど繋がっていく。だから、大切な人を愛しなさい』






俺は（人１）も父も裏切ったのだ






だから、だからこそ






俺は（人１）と繋がる






それが俺の決意と（人１）にできることだ

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